2018年10月10日水曜日

№1220 衣食足りて・・・

  品位とか品格という言葉はよく使われている。大きくは、国家の品格、女性の品位、老年の品格、親の品格、男と女の品格、紳士のたしなみ、極めは、極道の品格にいたるまで、名は違っても、それに良く似た内容の本は、ずいぶん出版されているのだが、具体的に、マナーをあげればきりがないし、ほとんど知っているようなことばなりなのだ。しかし知っているからといって、品格が備わる、というものでもない。要するに、何事にも、【愛】の視点での行動が大切ということと、やはり優しさとユーモアのあることも大切だと感じられる。 

 よくスーパーなどに買い物にいくのだが、こうした店舗にも、それぞれの個性と言うか、品格があるようだ。それは、トイレを見たらよく解る。これは、店の品格というより、客筋の品格といったのがよいのかもしれない。「トイレットペーパーを持ちかえらないでください」と張り紙があったり、トイレットペーパーに大きく○○と、スーパーの名を書き込んであったりするのを見かけると、トイレの中のペーパーを持ち帰るお客の姿を想像すると悲しくなってしまう。それほど生活が苦しいのだろうか・・・。

 反対に、「トイレをきれいに使っていただいてありがとうございました。お忘れ物のないように」などと書かれてあると、「こちらこそありがとうございました」と、お礼の一つも言いたくなる。

昔は、【武士は喰わねど高楊枝】ということばもあったが、戦後のことなど思い出すと、【衣食足りて礼節を知る】というのが多くの庶民のようだ。

 でも、今は、【衣食が足りても、礼節を知らず】という行動をよく見かけるようになった。田舎道には、高級車の窓から、灰皿の中の吸いがらを捨てたり、食べ残しの弁当やジュースのカンをポイ捨てして去って行く若者がいる。そんなことの後始末を、舌打ちしながらしなければならない昨今である。(`o'") 

 

2 件のコメント:

  1. 衣食足りて礼節を知る、という言葉が確かにありますけど、わたし的には、衣食足りて礼節を真似る、の方が正しいと思っています^^; 真の意味で礼節を知る人は、衣食足りていなくても、礼節を伴う行動に終始しますし、そうでない人は、衣食足りて、礼節ある行動の真似はしていても、肝心な所で(例えばセクハラ、パワハラなどで)馬脚を現したりします。
    では、お前はどうだ、と問われたら・・・、ハイ、わたしの世界は元々、八つぁんクマさんの世界ですから・・・余りご縁が・・と答えます^^;

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    1. 世の中には色々な方がおられますからねえ。ま、日常、真似でもできていたら、よいでしょう。戦後のどさくさ時代は、生きて行くためには、闇をして生活していました。闇米を買わなかった立派な人は、栄養失調で亡くなりました。農家の方たちは、しっかりと貯えました。土地のない庶民は、生きるために、筍生活をして生きていました。

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