2020年4月17日金曜日

№1287 溜息


  日本国中、溜息のでるようなニュースばかりである。徳島県は、日常から他県との交流が少ないというか、観光客も普段は通り過ぎて行くような県のためか、コロナウイルスの侵入も少なくて、今のところは陽性患者さんはゼロである。県外に出ている学生さんなどが帰郷せず、帰ってこなければ、このままの状態が保てるのかもしれない。

 こんな暢気なことは言っておれない話もある。私の身内では、出世頭かと思っている60そこそこの甥が癌に犯されて死期がせまっている。田舎に住んでいる病弱な母親は、TV電話で彼と話は出来たあと、会いに行くと言うのだが、周囲に止められてしまった。死んでもいいから会いに行くというが、母親一人の問題ではないと、止められている。助からない命なら、せめて大勢の方々に見送られて逝けるまで、生き伸びて欲しいものである。

 世の中には、こんな話どころではない悲しい話が山ほど詰まっていることだろう。そうした方たちの溜息は、消す事は出来ぬまま、沈殿していくのだろう。一日も早く、何とかしてほしい。 

 

2020年4月2日木曜日

№1286 新年度


  41日の昨日は、雨風の強い一日で、まるで今年度の様相を象徴しているかのようなイヤな一日だった。新コロナウイルスのため、何もかもがマイナスになっているこの状況は、世界の平和をかき乱してしまった。もし、このウイルス発生に、どこかの国の不衛生とか、生活習慣とか、何かの原因があるとすれば、口には出さないが、恨めしい問題であろう。

 つい最近までは、この周囲は、そんなに気にすることもないだろうと思っていたものだから、マスクが買えなくても早朝から並んで買うこともなく、人ごみの中に買い物に行ったりしていたのだが、一向に治まる気配もなく、徳島にも患者さんが帰郷して、夢タウン等で買い物をしたなどと聴くと、出歩くことも、最小限にと心掛けている。万一のことになれば、自分だけではすまなくなる。このトシでは、ちょっぴりのウイルスを吸いこんでも、肺炎になり天国逝き間違いなしだ。まだ何の身辺整理も出来ていないので、それだけは避けたい。

 県外に住む孫夫婦が、一年ほどイギリスに住んでいて、先日帰国した。感染はしていないのだが、2週間は、散歩程度の外出ということで、ホテル住まいをしているらしい。「日本に帰ってきて驚いたわ。皆、危機感あまりないなあ……」と。感染者数が少ないことが、危機感のなさと関係しているのだろうが、知らぬうちに感染している人がたくさんいるだろし、そうした人たちから、ねずみ算式に増えて行くこともあるのだから、都会の人達は、もっと危機感をもつべきだろう。【人を見たら泥棒と思え】じゃないが、【人を見たら、ウイルス持ちと思え】くらいに用心して行くべきだろう。ああ、田舎者でよかったなあ。