最新の仙谷議員の出した『仙ちゃんリポート』なるものを読んでいて思った。
いよいよ日本は、急を要する課題が山積みされている。どなんかせないかんことは、お金のかかることばっかり。困ったもんやなあ・・・と、溜息が出て来た。
こんなことを言うと、年寄り連中にドヤされそうだが、年寄りも大事にしてもらわな困るけど、それよりも若い人たちをこのままほっといたら、この国の将来はどうにもならんようになることは目にみえている。安心して家庭を持ち、子どもを育てていける社会は、幸せの基盤であって、それがなければ、年寄りの幸せもない。
大学は出たけれど、就職難、臨時や派遣では結婚もできん、こうした人たちが増えて行くので、貧困者が増えている。子供を産んでも、教育もろくにできないのでは、産む気にならない。
こうした若者を救うのにも、お金がなくてはどうしようもない。
これは、人ごとではないのだが、どうも人ごとと考えている人たちが大勢いるらしく、増税なんて、まっぴらと目を吊りあげる。こうした人たちのご機嫌を損ねたら、今度の選挙には勝てないと思う議員までが、反対を言うからなかになか意見が纏まらない。無駄を省いてから、なんて、呑気なことを言う。お尻に火がついているのに、わが身のことしか考えないらしい。
こんな文句を言っていたら、知人が言う。「まだ日本はいい国だわ。貧富の差と言ったって、餓死する人なんかいないもの。病気になれば、医者にみてもらえる。こんないい国が一大事というのだから、少々のことは踏ん張らにゃあかんわ。高校教育だって、親の負担は少しは軽くなったし、大学の進学率だって高い。お隣の中国なんか、・・・」と、中国通は続ける。
成熟した日本の社会(と私は思っている)に比べたら、まだまだ揺れ動いている中国社会とは、物差しが違うのだが、いずれにしても、中国人でなくてよかったと思う。日本に生まれていてよかったと思う。
こんないい国、もっと大切に考えたいものだ。
こんないい国、もっと大切に考えたいものだ。