荒れに荒れた10月も終わる。暑くも寒くもない秋らしい日が少なかった今年の秋。寒さが一気に訪れるらしい今年の冬。何となく異常気象が続くので、気味が悪いのだが、取り越し苦労であってほしいもの。
つい先日、妹たちと会う機会があった。長女の私と次女のS子、3女のT子。お互い車で30分ほどのところに、△点のように、住んでいるので、時々会うことがある。S子の家に集まったのだが、近くに【御所の郷】という温泉があり、3人で行ってきた。
背中の流し合いをしながら、「トシとってきて、3人よく似た体形になったなあ」とT子が笑う。スマート?だったT子が、最近はちょっと太ってきている。
もうかなり昔の話になるが、私がS子の家の近くのお菓子屋にはいっていくと、そこのおかみさんが、私の顔をみるなり、にこにこしていたが、「あら、ごめんなさい。私の知っているS子さんかと思ったものだから……」とおっしゃる。
私と妹と間違えたのだ。私も妹も、似ているとは思ってもいなかったのだが、他人さまがみると、かなり似ているらしい。
また、あるマーケットのレジで、見知らぬ方から「Tちゃんのお姉さんと違いますか?」と声をかけられて、驚いたこともある。姉妹3人は、よく似ているらしい。一番末の4女は、T子としょっちゅう間違えられた。遠方にすんでいるので、集まりには加われないし、跡取りの弟(長男)は、男ということで、あまり集まりには呼ばれない。里に集まったときくらいだ。むしろ、弟の連れ合いY子さんが生きていたときは、私たち3人に加わってももらっていたのだが……。(笑)
しかし、弟の顔は、何となく私に似ているようだ。血は争えぬものだとつくづく思う。
とはいえ、それぞれの育ちや個性、環境によって作られていく性格は、顔ほどには似ていないようだ。それぞれにプラスもマイナスも持ち、【らしさ】がある。長女という責任のようなものをいつのまにか身につけている私。家庭の主婦として過ごしてきた次女は、夫や子に頼りがちだし、幼い時に小児麻痺に罹り、足に後遺症の残った3女は、それには負けない強さと、他人の痛みには優しさを併せ持っていて、めんどうみがいい。親孝行も一番してきただろう。
年とともにどのように老化していくか、長女としての私は、責任上、口ではいつも姉さんぶって、偉そうに言い聞かせている。(笑)