今年になって、同級生3人が亡くなられた。3人ともが男性で、やはり平均的に男性はお先に逝くようだ。
このトシになると、そういう訃報を耳にしても、悲しみとか、お気のどくというような気持は、ほとんどわいてこない。寝たきりだった方の訃報などは、「ああ、やっと安らかに眠ることができたわねぇ」の気持ちになる。寿命が延びたとはいうものの、100歳まで生きて頑張れる方は、そう多くはないのだから、いずれ自分の番が近いうちにくることを認識し、ちょっぴり落ち込むだけである。
最近、【死】ということについて色々と考えさせられている。と言うと、いかにも哲学的思考みたいだが、そうではない。今考えているシニア劇の中で、【死】の問題を皆が語る場面を想定してのことだ。死を怖がる人、怖がらない人、色々な考えがあるだろうから、自分一人の考えでは書ききれない。『死が怖い。どうしたら、怖くなくなるかしら』などと問われると、まともに答えることは難しい。ある人は、宗教で、或いは強い意志で、などなどあるだろうが、私には宗教もなく、強い意志もない。『生まれたら死ぬのは当たり前。皆、死ぬんだもの、考えたって死ぬ時は死ぬ。考えなければいいんだよ』ぐらいだ。でも、ちょっとは真面目に考えようと思うのだ。今のように漠然と死を考えていては、筆が進まない。荷が重いなあと、思っているためか、最近首と肩が痛い。(笑)