2013年1月31日木曜日

愛妻の日


1月31日は、ゴロ合わせで【愛妻の日】だそうです。1月の1という字をアルファベットのI(アイ)と見立ててです。

全国の何か所かでは、「愛してるぞー」と、夫たちが叫ぶ会があるそうです。

どうも日本の夫は、「愛してる」などと口にしない方が多いらしく、「そんなこと、言われたことない」とおっしゃる妻が多いようです。私も、長年連れ添った夫から、そういうことばは、一度もかけてはいただけないままでした。

まあこれも、私のような年配の者だけかもしれません。近頃の若い方たちは、照れることも、恥ずかしがることも、あまりないようですし、女性も、そうした不満は、きちんと相手に伝えるので、夫も言わざるをえないでしょうね。
ま、言わないより言ったほうがいいのは当然です。しっかりと言ってください。「愛してる」と言われて怒る妻は、あまり居ないでしょう。見返りだって大きいはず。(笑)

私の夫は、私と同年だったのですが、まるで明治の男のように、亭主関白でした。というのは、父親が、とても我儘で威張っていたのを見て育ったので、その影響かもしれません。ただ、こういう亭主は、威張らせておくと、けっこう機嫌はいいものですが。(笑)

しかし、そんな男性ばかりではありません。私の妹の連れ合いは、やはり昭和一桁人間ですが、人前で、「うちの嫁はんはよくできとる」と、褒めるし、感謝の気持ちを綴って新聞に投稿したりするのです。妹は、「口ばっかり」とか、「要領がええんよ」とか言ってくさしますが、本心は、口ほどでもなさそうです。

夫婦というものは、歳を寄せてから、お互いが助け合って生きていく、というのが理想のように思います。働き盛りの時は、そうしたことが出来ない場合もあると思いますが、高齢になって、どちらかが病気になったり、障害がでてきたりしたときに、親身になって支えたり支えられたりできたら、共に生きてきた甲斐もあったというものです。妻が倒れても、夫が倒れても、お互いが今までの働きに感謝して、お世話ができれば、最高の夫婦でしょう。まあ、二人揃って健康で有意義な余生を送ることが出来れば、申し分ありませんが。

〝介護して再び芽生える夫婦愛〟シルバー川柳にありました。いいですね。

2013年1月30日水曜日

卵の話


卵は、完全栄養食で、ほとんど毎日1個食べていました。たくさん食べ過ぎると、コレステロールが高くなっていけない、という常識というか、教えられことを、何十年も、信じて守ってきました。。

ところが、そんな常識が、間違いと知らされました。ネットでサボテンさんという方が、三石巌という学者さんの本を読んで紹介してくださっているのを見て、興味があったのでその方の本を買いました。『医学常識はウソだらけ』とあと1冊の2冊です。むろん、著者のことも調べましたが、立派な学者さんです。300冊ほどの著書もあります。「三石理論」の成果は、高く評価されているようです。内容は、かなり学問的なものですが、優しく解説してくださっているので、分かります。1997年に、95歳で亡くなられていますが、未だに、その著書は、文庫本化されています。

ちらと目次をみてみますと、あるわあるわ。常識のウソというのが並んでいます。どこまで信じられるかわかりませんが、ま、とりあえず、今日は、卵のことを書いてみます。というのは、毎日のことなので。

三石理論の基本には、高タンパクの摂取というのがあります。理論は省きますが、卵は、もっとも理想的な質のいい食品卵より高タンパクのものはない。コレステロールは、細胞膜や、さまざまなホルモンを作るための不可欠なもの。制限する必要など、何処にもない。卵黄には、コレステロールの数倍のレシチンがふくまれているので心配ない。研究員何人かが、毎日10個ずつ1か月食べても、 血液検査の結果は変わらなかった。(卵など食べない兎の実験結果が、ヘンな常識を広めさせた)
また、ヨード卵のように、値段の高い卵のほうがいいと思いがちだが、ヨードの吸収には好いが、ヨードの不足も過剰も、甲状腺の病気の原因となる。週2個くらいにしたほうがいい。ふつうの安い卵で十分。有精卵でも無精卵でも関係ない。安い卵には、餌に抗生物質が入っているとかできらう人もいるが、それもナンセンス。鶏が食べた抗生物質は、鶏の体内で解毒されている。そこから卵に入る量など、普段人間が飲んでいる抗生物質とは、比較にならないほどの少ないもの。
ただ、卵にも弱点がある。生卵の白身に含まれている、アビジンというものは、ビタミンHの吸収を悪くする。白身が不透明になるくらい加熱すれば、問題はない。

なるべく卵をたくさん食べ、他の食品からも、不足を補う。100点満点の良質蛋白は、卵としじみだけだが、しじみは、一般的でない)

卵には、脂質などもふくまれているので、1個の卵からは、7g程度の蛋白質。5つ食べても35g程度。体重の1000分の1の蛋白質が必要なので、卵だけではとても無理。

また、夜は子どもなら成長、大人なら修復の時間帯なので、修復には蛋白質が必要。カロリーは控えても、蛋白質は、夜も取るのがいい。

といったようなことが、書いてあります。そして、「なぜ医者は、もっと勉強しないのだろうか」とも。

読みながら、だんだんと、納得していくので、ちょっと、三石理論にはまりそうです。(笑)

 

2013年1月29日火曜日

施設と老後 その2


昨日の「施設と老後」に、mimiさんが、ケアハウスについて、いいご意見を書いてくださっていますので、読んでいただければご参考になるかと思います。

続きになりますが、書き残したことを思い出しましたので、書いておきます。施設の良し悪しのことですが、雑誌などで、ランキングを特集したりしているのを見かけます。そのことについて、ある本には、現場で働いてきた人が、こういったランキングは、当てにならないと言うのです。
それは、「言った者勝ち」で、雑誌社から送られてきたアンケート用紙に、正直に書く施設もあるけれど、中には、夜間看護体制とか、職員と入居者の比率など、大事なことを、実態とかけ離れた大ウソを平気で書くモラルの無い施設もかなりあるというのです。
例えば、老人ホームに例をとりますと、法律で定められている最低基準は、要介護者3人につき、介護者1人だそうです。こうした大事な数字をごまかしても、雑誌社は、よく調べることもなく、回答をそのまま、掲載しているので、こうしたものを鵜呑みにしてはいけないというのです。どの雑誌も、最後には、「自分の目で確かめるように」と、書いてあるので、雑誌社も、無責任なところは、認めているのでしょう。

また、近頃、よく聞く苦情は、「最後まで看取ります」という約束でやっと老人ホームに入ったのはいいが、どこか悪くなると、即病院に送られ、それが長引いて1か月以上たつと、ホームを出てほしいと言われてしまうのです。それは、入院すると、現在は、介護報酬がゼロになって、施設は、儲けにならないらしいのです。だから、退所してもらって、新しい入居者、ということになるのです。本当にそうした老人を抱えている家庭は、困ってしまう。
そんな話を聞きますと、ともかく元気でいたいと、つくづく思いますね。

 

2013年1月28日月曜日

施設と老後


もうすぐ、米寿を迎えられるIさんが、子どもさんたちに勧められて、ケアハウスに入居なさいました。Iさんは、最近まで車の運転もなさっていて、とてもお元気で前向きの方です。マンションで独り暮らしをされていたのですが、子どもさんにしてみますと、ケアハウスのような、夜も昼も、誰かの目のとどく施設が安心と思われたのでしょう。

しかし、入居して一週間もすると、ご本人は、ケアハウスを出たくて出たくてたまらなくなつたそうです。理由は、一日中、3度の食事以外、何もすることがないので、退屈でしかたがなかったとおっしゃるのです。それに、話の合いそうな方がいなかったことも、大きな原因のようでした。

便利な街中のマンションに住んでいたIさんなので、独り住まいとは言うものの、することはたくさんあって、退屈などしなかったのでしょう。

我慢の限界は、1か月だったとか。早々と、マンションに帰ってしまったのです。「子どもさんは、反対しなかった?」と尋ねますと、「諦めたのか、何とも言わなかった」と笑っておられました。

私は思いました。施設とかケアハウスというのは、外見と、入ってからの実情は、けっこう違いがあって、「こんなところじゃないと聴いたが……」ということになることは、かなり多いようです。親切を売り物にしているのに、1対1のときは、親切でなかったり、あからさまに金儲け主義であったりして、宣伝とは、かなり違うということですから、よほど慎重に、できれば、1週間くらいの体験入所をしてみることも大切かと思います。

Iさんのように、自分の意思で、判断し、行動出来る場合は、よいのですが、ことばが不自由であったり、認知になっていたりして、意思表示が出来ない場合は、困ります。といっても、なかなか理想の施設がすぐに見つかって入所出来るとは限りません。
 
将来、何らかの施設に入って終末を迎えたいと思っている方は、案外多いものです。でも、そんなにおいそれと、理想卿には入れないと思うべきかもしれません。一日でも、自立した健康寿命を延ばす工夫が必要かと思うこの頃です。

 

2013年1月27日日曜日

時事放談


朝早くにTVで放映された『時事放談』を観ました。キャスターは、御厨貴(東大教授)と才媛の岡村仁美TBSアナ。ゲストは仙谷由人(元内閣官房長官)と、増田寛也 氏(元岩手県知事・元自民党総務大臣等)でした。

この番組は、朝が早いので、いつも見ているわけではありませんが、仙谷氏も、何度も出演されていて、馴染みのある番組です。

安倍政権発足ほぼ1か月。「金融緩和」「公共事業」「成長戦略」の3本の矢で「景気を回復させる」との「アベノミクス」を次々と打ち出し、経済界を中心に期待を呼び込んでいます。何となく、夏の参院選のためのパフォーマンスのようにも見えなくも有りません。

そしてここに来て、かつての自民党政権の「無駄な道路」の原因になったとして取りやめたはずの「道路特定財源」が、復活の方向になる等、後退現象の心配も出始めました。

その一方で、民主党の支持率は一桁台となっています。あの総選挙を巡る驚きの舞台裏を、元藤村官房長官の暴露で波紋を呼んでいます。

その舞台裏とは、元藤村官房長官が、毎日新聞のインタビューで、解散までのいきさつを語ったのです。それをネットで知った私は、いや、私のような者でも驚きました。こんな大事なこと、野田、岡田、藤村の3人で、何の準備もしていなかったというのに、 勝手に決め、しかもぺらぺらとしゃべっていいの?と。すぐさまネットで、ある評論家は、「この発言で、民主党の再建は当分だめ」と、その愚行をなじっていました。

今朝の放送も、その件について、問われておりましたが、仙谷さんも、驚かれたというか、その内容について、あるべきでないと、おっしゃっていました。結局、民主党や、国のためにはならない結果となった解散劇、ということでしょうか。

仙谷氏は、安倍氏の言動をかなり不安をもたれ、ギリシャのようにならねばいいがと、心配されておりました。そして、今後の政治については、中長期かけて、政治家を育成することの大切なこともおっしゃっていました。やはり、頭数だけ揃えば、何でもいいというような政治では、日本はよくならないと。当たり前ですが、政治家に必要な知識、思想、哲学といったものを、学んでから、政治家を目指すことが大切なこと。日本の国のために、立派な政治家の育成を、仙谷さんのような方が率先してなさろうとしていることに、期待しています。

政治家を志している大学生、若者たち、徳島にも、そうした政治塾が開かれるようです。大いに勉強してください。

2013年1月26日土曜日

頑張りすぎないで


私は、自分で3度の食事をつくっているのだが、「出来あいのものを買うことが増えているなあ」と思う。

『一人の炊事』というのは、何をつくっても、一度に食べきれる量をつくることはとても難しい。しかも、一食に、何品か作るとなると、三度の食事つくりだけで貴重な時間をつぶしてしまうことになる。そこで多めにつくり、何度か同じものを、日を変えて食べるということになるのだ。それでも材料の野菜などは、なかなか使いきれない。大根一本、無駄なく独りで食べきろうと思ったら、けっこう大変なのだ。母屋だって、息子夫婦二人きりだ。「大根半分いらない?」というと、「こっちにもある」ということになる。

元来私は、一日30品目を食べる主義だったのだが、最近は、それもこだわらなくなっている。1食10品目に切り替えてしまった。お味噌汁には、5,6品目を入れて、お汁やら煮物やらわからないような味噌汁をつくっているし、お漬物だって、白菜に大根、ニンジン、胡瓜、コンブを入れて、薄味の浅漬けで5品目といったようにしているのだ。だから、今朝も、ご飯に、納豆にちりめんを入れたものを載せ、冷蔵庫にいれてあった昨日の残りの味噌汁を温め、浅漬けですませた。10品目以上にはなる。昼は、会があって、お弁当を食べたのだが、もし、家でおれば、多めに炊いてある煮物のカボチャや、蓮根、大根の煮つけなどを再度口にする。10品目にならないときは、ラッキョウやら、生姜やら、なんでもいいから少しでも口にする。

夜は、帰りに買って帰った出来あいのものを主とし、あとは、冷蔵庫の中のもので済ませた。

最近は、しぜんに「あまり食事のことで頑張ることもないなあ。出来あいもいろいろあるし」という気持ちになってきた。出来あいのものを何品か加えることで、炊事の時間も短くなるし、品目も増える。材料を買って、無駄になることも少なくなる、ということだ。

これも、老化の結果かもしれないのだが、「頑張り過ぎない」のも、生きていく知恵だろうと思う事にしている。

 

2013年1月25日金曜日

シルバー川柳 その4


続きです。

☆クラス会 食後は薬の説明会

まだまだお若いですね。そのうち、入院、施設、ディケア、と。私のようになりますと、お葬式、お墓と発展していきますから。

☆腰よりも 口につけたい万歩計

いらっしゃいます。衰えていないのは口だけだと、ご本人も自覚なさっている。動かせば衰えないのは足だけではないようです。せいいっぱいしゃべりましょうよ。

☆老いの恋 惚れるも惚けるも同じ文字

言われてみりゃあそうですねえ。気が付かなかったわ。ま、どちらも似たところあるからいいか。但し、惚けてからの恋は、要注意。恋をするなら、惚ける前からお願いします。

☆立ち上がり用事忘れてまた座る

ま、時間はありますから、急がずゆっくりと思い出してください。

☆無農薬 こだわりながら薬漬

年とともに、こだわりは強くなるようです。若い方たちに、「いつまで生きとるつもりかいなあ」なんて言われぬ程度にしておきましょう。薬はこだわって、よく聞いて、調べてね。血糖値下げ過ぎてこん睡状態になる人もおりますし、睡眠薬でふらつきや転倒、認知機能の低下にもつながることがあるそうですからね。

☆留守電に ゆっくりしゃべれと怒鳴る父

わかります。私、出掛けるときも、留守電にセットするの止めました。名前を言い忘れる方、早口でおまけに頭の部分がちょん切れている方、こんな留守電は、こまりますもの。用事があるなら、またかけてくださるでしょうから。

☆何回も話したはずだが「初耳だ!」

ふふふっ。いるいる。「言ったじゃないの」と言いたいんだけど、こっちも「あれっ?話してなかったかなあ」なんて、思っちゃうと、自信なくなるもの。

☆婆さんよ 犬への愛を少しくれ

けしからん奥様ですよねぇ。犬が稼いでくれますか?誰のおかげで……なんて言ってたら、「旦那より私の稼ぎが多かった」なんて言われそうですから止めときます。

☆デジカメは どんな亀かと祖母が訊く

以前良く似た川柳が有名でした。『デジカメは、どんな餌だと祖父がいう』だったかな? 私なんか、町の看板で、何の店か分からない店、たくさんあります。そんな名を付けるなよ、日本人だろが!と、言いたいです。

☆名が出ない あれ、これ、それで用を足す

「おい、あれ取ってくれ」「はい、あれね」と持ってきたものが正解。さすが金婚式まじかのご夫婦、でした。

 
また続けます。

2013年1月24日木曜日

時を忘れて その2


福島原発事故以後、電力会社、官僚、反原発派と交渉しながら、エネルギーの抱える課題解決を主導してきた仙谷由人氏が、その全てを語った本、【エネルギー・原子力・大転換】を、昨日の夕方から、一気に読んだものだから、頭の芯と目と鼻がおかしい。風邪を引いたのかも。ひょっとして、花粉症?とも思ったりしているのだが、いずれにしても、『トシを感じる』ことしきりである。

特に急いだわけではないのだが、引きこまれて読んでしまった、というのが本音である。面白かったのだ。私のまつたく知らない世界、しかも、日本の一流の頭脳といわれる方々の、駆け引きや、問題解決のための、紆余曲折、ここまで考えねば、問題は解決できないのか、ということをいろいろと知らされる驚き、ま、難しくて、よく解らないことがあっても、先へ先へと読んでしまう、という本だった。

よく、「仙谷先生のお話は、いいことおっしゃっても難しい」という方たちもいるのだが、『難しい』内容ほど、私たちが噛みしめなければならないことだろう。

事故以来、感情的になった国民は、現状を知らぬままに、原発反対即刻停止と、声を張り上げた。仙谷さんは言う。「政治家は、現実的な政策をつくり出す責任がある。口でかっこいいことを言えば、すぐ賛同は得られるが、それは、政策論ではなく、運動論だ。中長期的な目標を立て、原発を、自然エネルギーや、再生可能エネルギーに置き換えていく戦略と、具体的な工程表なしに、脱原発をいくら唱えても、政治は出来ない。遠望する眼差しをもちつつ、実際に出来ることから改革していくのが政治である」と。

電気が不足すれば、こういうことになる、ということは、市民感覚では、よくはわからないのだ。ちょっとエアコンの温度を高めに設定したらすむことではないのだ。火力発電が、どれほど会社を苦しめ、従業員を苦しめているか、一般家庭をしめつけるか、そういうことは、きっちりと数字でしめされても、なかなか分からないのだ。

原発稼働も、安全あっての稼働は無論なのだが、会社の思惑、銀行の思惑、各議員の思惑、そんな複雑怪奇の中で、チーム仙谷が、東電に挑むのだが、「原発で泥を被る覚悟」で、何とか課題を解決してきた仙谷さんの努力は、仙谷贔屓でなくても、さすがだと思わざるをえないだろう。やはり、彼の目は、総合的に物事を見る目があり、優れた直観力と、だれにも媚びない姿勢、すばらしい人脈、全てを出し切った激動の1年6カ月だったことがよく解った。

元を正せば、福島の事故は、自民党時代からのエネルギー対策の矛盾が破裂した大惨事なのだ。後を引き受けた民主党が、どれだけ苦労をしたか、詫びを言うどころか、民主党のやることを批判ばかりしてきた自民党を、私は今も許せないと思っている。

私の舌足らずの感想などより、本を読んでいただくのが一番いいと思う。

最後には、これからの、電力供給システム改革私案も載せている。専門家でない私らには、分からなくても、読むだけでもいいと思う。

国内だけではなく、アジアの国々への熱い視線も含めて、これからの日本の指導者にならねばならない人材が、政治の第一線から身を引かされたことが、県民として、本当に残念無念である。

 

2013年1月23日水曜日

時を忘れて


今日の書き込みを、と思って時計をみて驚いた。もう、5分ほどで日が変わる。手に入った仙谷由人氏著エネルギー・原子力・大転換を読みふけっていたのだ。

こんないい方は、おかしいが、面白くて止められなかつたのだ

また、日を変えてかくことにする。

 

2013年1月22日火曜日

質問と答え


思い出話になるのだが、教師をしていたら、色々な質問に出会う。冷や汗を流したこともあるし、お腹の皮がねじれたこともある。

以前、このブログに書いたことがあるが、(12/02/28・質問)あのときの質問は、お偉い方と校長が回ってきたとき、来客の方のおつむが禿げていたのを見た児童のひとりが、「先生、あの人の頭にどうして毛がないのですか」という質問だった。長い教員生活の中でも、これほどの困った質問は、めったにない。まあオリンピックでいうなら【金】クラスである。

そうかと思うとまことに可愛らしい質問もあって、頬が緩む。

ある時、思いつくままにお化けの作り話をした。「今日はここまで。続きはまた明日ね」「先生、明日また出てくるまで、お化けは、どなにしてるんですか?」とっさに「寝ています」「あっそうか」素直な子だった。

前日の汚れた顔のまま登校してきた子を、手あらい場につれて行って顔を洗わせる。「明日は洗ってくるんよ」「洗おうと思ったけど、洗面器に蟹がはいっとった。どなにしたらええか分からんかった。出したら、逃げてしまう。どなにしようか、先生」「帰ったらもう逃げておらんやろ」「逃げえへんよ。小さい蟹やもん」「じゃあ、ポケットにいれとき。顔洗う間だけ」次の日は、洗ってきた。

ある日記より「……お母さんが、今何時?とお父さんに尋ねました。「時計が目の前にあるやないか」とお父さんが言いました。「お父さんの目の前にもあるんやから、言うてくれたってええでえ。私はアイロンかけよるんでよ」とお母さんがいいました。私は、辛くてたまりませんでした。こんなとき、私はどうしたらいいのですか……」
私は赤ぺんで、「○子ちゃんのお父さんとお母さんは、仲がいいのですね。仲がいいから、冗談いいながら、喧嘩の真似をしているだけです。先生も仲がいいから、よく喧嘩します」と。
(子どもの前では、うっかり冗談も言えません。)

「先生。大きくなったら、歯を出したり、入れたり、つまえたりできるようになるん?」「あ、お爺ちゃんがしてたんやろ。入れ歯いうて、歯がぬけてしもうたら、作りものの歯を入れるんよ。」「あんなになったら、歯、磨かんでもええんやろ?虫歯にならん言うとった。はようあんな歯になりたい」「あかんあかん。堅いものはたべられんし、美味しいものも、たべられんかもよ」……なっとくいかぬ顔。

昔の子どもは、随分と晩熟(おくて)だったなあ。

2013年1月21日月曜日

笑い


「日本笑い学会」という会があるらしい。笑いが健康に及ぼす影響が、次々と明らかになってきて、笑うことを薦めている。データーも揃っているようだ。
例えば「吉本喜劇を3時間見て、笑い続けた癌患者さんの血液中の、癌細胞を攻撃するリンパ球の一種が活性化した」とか、「リュウマチの患者さんが、落語を聞いて笑った後は、血中の炎症を示す数値が全身麻酔をかけたときと同じように下がる」といったようなことが発表されているらしい。

素人の私でも、何となく分かる。笑って、気分が悪くなることはないし、その反対で気分はいいものだ。

お笑い芸人さんが、「被災地に行って、皆さんを笑わせる、ということが、なかなか出来なかったのですが、それでも勇気を出して行ったところ、皆さんが笑ってくれ、気持ちが晴れましたと言ってくださったときは、とても嬉しかったです」と言っておられた。苦しい時、悲しい時も、笑いは心を慰めてくれるものなのだ。

笑いは、笑おうと思って笑うのではなく、可笑しくて笑うのが自然なのだろうが、そんなことを言っていたら、笑う機会は限られてしまう。いつもいつも落語や漫才を聞いてばかりもいられない。……と思うのだが、心がけによっては、あるいは学習によっては、笑いはけっこう日常生活の中で増えていくという。

【日本お笑い学会】というのは、笑いに関心のある方なら、だれでも参加できるそうだ。会長さんは、関西大学教授の森下伸也氏。会員は1000人以上とか。詳しくはホームページに載っている。支部も16ほどあり、四国支部というのもある。

私は、今更入会するつもりはないが、せいぜい仲間同士、笑って楽しい人生がいいと思ってはいるのだが、こればかりは、年長の私も、ユーモア精神に欠けるので、いつも人様に笑わせていただいてばかりいる。借りがたまるばかりである。(笑)

 

2013年1月20日日曜日

籤運


お正月の年賀はがきの当選番号の発表があった。私は、どんな籤にも弱いので、150枚ほどの年賀状で、3枚くらいは当たって当然なのだが、今年も1枚だけ、切手シートが当たった。毎年1~2枚、多くて3枚程度である。下3桁が当たったことはない。

おかしなくらい籤運が悪い。これは、昔からだった。学生時代、入学してすぐに、制服用の紺スーツ用のサージが配給になった。まだ物の少なかった時代なので、皆、手を叩いて喜んだ。しかし、そのサージの布は、クラスの頭数だけ無かった。2着分は、茶のドンゴロスのような布で、しかも、スーツの上着分だけしかないものだった。籤でドンゴロス2名を決めた。その籤を私は引き当ててしまったのだ。皆が紺のスーツ姿で写っている写真の中で、私ともう一人が、色の違うスーツを着ている。白黒写真でも、よく分かる。

籤に弱い者もおれば、強い者もいるのは当然で、私の教え子のN君は、めっぽう籤運が強い。ラジオを聞きながら仕事をしているので、クイズや、何かが頂ける申込みを、よくしているのだが、驚くほど当たるのだ。そのたびに「また、○○が当たりました」と、メールがくる。クイズの答えが分からないときは、私に質問のメールが来る。「センセ」というのは、何でも知っていると、未だに思っているらしい。私は、そのたびに、パソコンで調べて教えているのだが、それも良く当たるのだ。当たっても、私には、何もまわってはこないのだが。(笑)
そういえば、たった一人しか当たらないという有名な野球選手の帽子が当たったこともあるし、宝くじを買っても、損をしたことは無いと言う。ただ、大口の当たりはまだないらしい。

その本人も驚いた時があった。たしか、阪神が優勝したとき、大阪のホテルで祝賀会があったのだが、その招待ペア券が当たったのだ。それで両親に譲って行かせたところ、たくさんのお土産をいただいて帰ってきたそのお土産の中に、何かアンケートのようなものを書いて出すと、更に抽選で何かが当たるものがあったらしい。それを出したところ、またまた当たって、阪神のTシャツとか、2,3のものが送られてきたというのだ。だから、籤には、強い弱いがある、ということを、私は信じている。

私が籤運が悪いからといって、別にどうということもないのだが、考えてみると、【運】のよしあしで、その人の一生が変わることはよくあること。出生から始まって、受験、就職、結婚、事故、その他あらゆる事柄は、運がからんでいるのだから、神だのみもしたくなるわけだ。(笑)

 

2013年1月19日土曜日

年増の集まり


今日は、郷の同じ班の女どもが8人ほど、我が家に集まりました。私の班は、12軒ですが、まだ現役で働いておられる方は、4軒しかありません。残りは、退職して、週2日くらいパートに行っているとか、家でおられる方たちです。

ときどき、「することがない」とか、「退屈している」とかいうようなことを聞きましたので、昨年の秋、「家にいる女だけでも毎月集まってみましょうか」と、声をかけました。それまでにも、何度か集まったことがあるのですが、決めて集まっていたわけではありません。
 
そう言い出したものの、私も忙しくしていたので、今回で2回目ですが、11時から4時まで、会費500円で、お昼は、散らし寿司などのお弁当と味噌汁。ちょっとしたおやつを食べ、コーヒーを飲み、おしゃべりをするのですが、わいわいがやがやと、大笑いをしたり、深刻な将来のこと、はてはお葬式のことなどをしゃべったりして、時間のたつのを忘れました。
 
皆さん、ご自分のことでも、歯に衣をきせぬやりとりなので、安心感というか、気易い雰囲気があるので、笑いが絶えないのです。まだ越してきて日の浅いMさんは、年増ではないのですが、けっこう仲間と打ち解けられておられました。

昔から、この土地に住んでいるのは、私の家だけで、後の方は、この土地に家を建てられて、移り住んできた方たちなので、何かにつけて分からないことがあると、年長の私に相談に来る、ということもあったので、こうした集まりも提案したのです。

隣近所お互い、仲良くなっていたら、独り暮らしになっても、何とか助け合って行き来ができると思いますし、何かを始めようというときも、絆は力強い後押しになるように思うのです。

今日は楽しい好い日でした。

 

2013年1月18日金曜日

自分だけは……


おかしなことだが、人間は、「自分だけは大丈夫だろう……」と思っていることがかなりあるようです。

私も、口先では何だのかんだのと言いながら、本心では、かなり思っているので、皆さんもそうだろうなあと、推測してしまうのです。(笑)

例えば、【まだしばらくは病気で死にはしないだろう】 【認知症にはまだならないだろう】 【詐欺などにはかからない】 【これからもまだまだ安全運転は出来る】 【しばらくは、人に迷惑をかけずに生きていけるだろう】……などなど、並べてみると、随分と、自分に甘く、厚かましくも、いい気なものです。

自己満足をしている分には、人様に迷惑をかけることもないので、どうでもいいことのようですが、そうとばかりは言っておれないのが現実です。

よく考えてみますと、明日、一か月後、突然これらのことが、裏返しになることがあってもおかしくないのです。自分にとってイヤなことは、心理的に先延ばしにしてしまうのでしょう。困った現象です。一向に身辺整理も出来ないのも、このためのようです。(笑)

昨年8月の厚生労働省は、認知症は、10年間で倍増し、305万人に達したと発表していますが、実際は、国の統計は、かなり甘いらしく、ある大学の先生の研究では、400万を超えているということです。30年後には、1000万人と警告しています。
高齢者が、生涯のうちに認知症になる確率は、55%という事で、夫婦二人のどちらかは、認知症になる可能性が高いということです。
これからの若い方たちは、必ずといっていいほど、認知症の親の介護をしなくてはならないようです。子に迷惑はかけないと言いながら、施設不足で、どこにも入れない、というのが、これからの現実と思って間違いなさそうです。

認知症にならないだろう……なんて、呑気なこと、言ってていいの? 古女さんよ。

 

 

 

2013年1月17日木曜日

拉致問題


ネットで知ったのだが、安倍首相は14日、ラジオ番組で、拉致問題解決のため、3つの条件を明らかにしたという。

1)   全ての生存者の即時帰国

2)   安否不明者に関する真相究明

3)   実行犯の引き渡し

加えて北朝鮮のミサイル発射を受け、日本独自の制裁強化も検討するとのことだ。

まったく素人の私めだが、首相がこういう態度では、北朝鮮が「はいはい」と、即時帰国させるはずがないと思うのだが……。

私が被害者の親なら、今更実行犯など、どうでもいいから、早く帰らせてほしいだけだと思うのだ。そのためには、向こうを怒らせたりせず、政治的に和解をせねば返してはくれないのは、もう相手を見ればわかりきったことではないのか。理にあわないことがあっても、拉致という犯罪を正面から付きつけては、解決できないだろう。

ま、素人考えと、首相の考えが同じはずはないのだが、いかにも今の安倍首相らしい高姿勢は、とても危険に思うのは、私だけだろうか……。

 

 

2013年1月16日水曜日

豊かな人生


昨年の台風で、ぼろぼろになってしまった庭の辛夷の樹。幹は割れて半分以下になり、枝葉はわずかになってしまったのですが、春を待つ花芽が膨らんでいます。身体はぼろぼろになっていても、咲かすものがある、ということに、感動しています。

人間も、そうした人たちがいらっしゃるのを、最近よく見聞きします。

有名な学者さんではないけれど、市井のお婆さんが、90歳が過ぎて、色々と活躍している方もたくさんおられるようです。そうしたことを見聞きするたびに、心を動かされます。

有名な日野原先生は、75歳から100歳まで、ゆるやかに老いていくというのが理想で、そのために大切なのは、音楽であったり、美術といったアート、とおっしゃいます。そして豊かな人生に、友人は欠くことができませんと。

おかげさまで、私には友人はたくさんいて、ありがたいことと感謝しています。が、私は、音楽にも美術にも、才能もなく、分かるわけではありません。音楽も、大好きですが、本当の意味での鑑賞力などありませんから、ただ「いいなあ」と気分がよくなるだけですし、美術や書にいたっては、そのすばらしさは、まったくと言っていいほど分かりません。でも、聴きたい、観たいという気持ちだけはあるので、その機会があれば、いそいそと出かけます。

私は、それでいいと思っています。TVから流れるクラシックを聴きながら、何という曲かも分からなくても、心がとても晴れやかになったり、感動したり出来ることに、満足できるのです。

こんな私ですから、2年前の年末に聴いた【サントリー大ホールでのN響の第九】は、100%素晴らしく、忘れられない感動でした。

音楽がよく分からなくても、耳が確かでなくても、感動はできるものなんですね。

豊かに暮らす、豊かな人生というのは、私たちの手のとどくところに、いっぱいある、ということだと思っています。

 

2013年1月15日火曜日

資源ゴミ


今日は燃えるゴミを出す日。町で決められたゴミ袋を購入し、フルネームを書いて出しておくと、9時頃に収集車がきて積みこんで行ってくれる。今日は、新聞紙と、広告チラシ類等の、資源ゴミも出す日になっている。

私は、特別に環境問題に力を入れているわけではないのだが、紙の原料は、樹ということもあって、できるだけ紙類は再生紙としてほしいので、小さな紙切れも皺を伸ばして捨てないで大きな封筒に入れて、ちらしなどと一緒に出すよう心掛けている。買い物のレシートも、買った洋服に付いている小さな札も、不要になったメモも捨てない。もう癖になっているものだから、面倒とも思わない。名前の書かれたものには、それ用のスタンプを押して名を黒くしている。

ゴミを出すところには、ある時から、【資源ゴミを、勝手に持ち去らないでください】という立て札が立てられた。業者がだまって持ち去るらしい。町としては、お金になるものなので、持ち去られたら困るのだろう。曜日によったら、紙類だけではなく、缶類だったり、鉄類だったりするので、かなりの金額になるのかもしれない。
 
そういえば、収集車の来るちょっとまえに、資源ゴミを持ちかえる車をよく見かけたものだ。最近はみかけなくなった。立て札が効を成しているらしい。

ゴミは、あまり早く出すと、生ゴミを狙ったカラスなどが、袋を喰いちぎって、あたりをちらかしたりするので、時間をみながら出すのだが、庭に出たついでと思って、今日は早めに出して置いた。

1時間ほどして、再び庭の枯れ葉などを集めた袋を持って行くと、先に置いたはずの新聞紙と、ちらし等の束が無くなっている。
そうなんだ。朝早く出した資源ゴミは、やはり業者?が持ち去っていたのだ。勤めに出る方たちは、早く出す方もおるので、あまり人目のつかない時間に、こっそりと持ち帰るのだろう。ま、あまり良いことではないだろうが、何となく笑いが込み上げてきた。敵もさるものと。

町のためには困ることだが、業者だって、大変な時代なのだろう。どちらが手にしても、無駄になるわけではないので、そっとしておこう、と思った。

 

 

2013年1月14日月曜日

成人の日


朝から雨の降る寒い成人の日でしたが、幸い午後からは晴れてきました。

昭和23年制定されてから平成11年までは115日が成人の日だったのですが、連休を作るために、12年より1月の第2月曜日となったので、毎年日は変わっています。去年は9日、一昨年は10日。来年は13日です。どちらにしても、いい悪いの意見はあるでしょうが、3連休の方が、故郷を離れている人たちにとっては、成人式に帰って来やすいということであれば、いいことかもしれません。

私の気持ちとしては、どうせ3連休になるのだから、成人の日は、第2日曜がいいと思います。次の日が繰りかえ休日となるので、ゆっくりと職場に帰っていくことができると思うのです。成人式というのは、同窓会でもあるので、そのあと、飲み会などして、夜遅くまで遊ぶ人もいるでしょう。次の日がお休みというのは、気分的にもいいはず。

ま、4回目の成人式も済んだ私めなどは、どうでもいいことなのですが。(笑)

最近は、成人式に暴れたというおバカさんの話はあまり聞かないのは、皆さんお利口さんになったようです。
おとなになった自覚もなく、ハタ迷惑も考えずに暴れるなんて、実に幼稚というか呆れてモノも言えませんでした。

若者は国の宝。若者が頑張ってこそ国は栄えるし、住みよい社会になるのです。

成人式というのは、晴れ着を着て、あるいは真新しい背広に身を包んで、お互い人生の大きな節目として喜び合う日であります。選挙権も与えられ、国政にも参加することになります。自分の意思をきちんと国政に反映する義務もあるのです。棄権などは、危険行為と思うべきで、投票率45%などというのは、半分以下の人達の意見で国を動かすことになるのです。若者が原動力になって、国を動かせたら、きっと、活気ある社会になるでしょう。新成人に期待したいです。