インフルエンザが、全国的に急増しているようだ。手洗い、うがい、マスクなど、いろいろと対策をしているにもかかわらず、かかってしまった人は、やはり抵抗力が低かったということなのだろうか。
私は、インフルエンザには、かかったことがないので、孫が受験の年だけは、予防ワクチンの注射を受けたが、それ以外は、特別なことはしていない。普通の風邪も、あまり引かないので、【バカは風邪をひかない】というのならば、おバカさんの部類にはいっている。
私のように、元気ではないが、病気にはあまりならないのを柳に雪折れなしと言うのだろうが、身体つきは、柳ではない。
どういうわけか、小学生の頃から、身体検査の結果は、要注意児童だった。細く痩せていた。
学校では、要注意の子でなくても、希望すれば、学校で毎日肝油を飲むことができたし、放課後は、パンツ一つになって、紫外線をよける色眼鏡をかけて、円形の10人ほどが入れる太陽灯という中にはいって、前と後ろから、10分ほど、薄紫の光に当たっていた。独得の匂いがあったので、いやいや仕方なく、ということだった。多少のお金は出さねばならなかったのだろうが、親が強制的に受けることを命じた。
【太陽灯】を百科事典で調べてみると、【人工太陽灯のことで,医療に用いる水銀灯の通称。太陽光線と異なり熱線をほとんど含まないが,広い波長範囲の強い紫外線を出す。紫外線には食品内に存在するプロビタミンD(エルゴステロール7-デヒドロコレステロール)からビタミンDを形成する働きがあり,くる病の予防,治療に有用】 とあるので、日照時間の短い北国の学校らしい設備だったようだ。放課後の太陽灯室は、いつも順番待ちで大賑わいだった。
女学生からの私は、スポーツは不得手だつたが、病気で学校を休むことは、殆どなかった。太陽灯のお蔭かどうかは解らないが……。