暑さがまだ残っているうちに、朝夕がちょっとばかりしのぎよくなってきた。こうなるとすぐに朝夕は冷えるようになってくる。待ったなしだろう。そうならないうちに、準備をしておかなくてはと、箪笥の中をゴソゴソとかきまわしていると、いつものように衣料品店からの誘惑のハガキが舞い込んでくる。秋物入荷。夏物半額以下といったような内容だ。「この葉書を必ずご持参下さい」と書いてある。買う気があるわけではないのだが、すぐ破り捨てたりはしない。鞄の中に入れている。ちょっとばかり、買いたい気があるのだ。(笑)ま、気に入ったものがあれば、来年用に買っておいてもいいか、なんて思っている。
久しぶりにそごう百貨店で買い物をした。紀伊国屋書店や、文房具、プレゼントの品を買って、時計を見ると1時間40分たっている。5000円の買い物をすれば、2時間の駐車料金がただになる。レシートを計算すると、4500円あまり。何か買って5000円にしたのがトクだと思って、家庭用品売り場にいく。
ああ、料理用のハサミがもう買い換えどきだと思って買う。一番やすい1500円のを買った。ちょっと高いなあと思ったがしかたがない。
その横を見ると、眉毛のカット用ハサミが並んでいる。私のゲジゲジ眉毛は、いつも、美容院でカットしていただいているが、これがあれば、自分でできそうだと思った。小さな櫛がくっついていて、眉毛の長さも揃えながらカットできそうだ。20%値引きと書いてあるので、1000円ほどだ。
レシートは、もう十分に2時間分あり、600円無料になった。駐車券に2時間無料のハンを押していただいて、駐車場へ降りていく。しまった。5分超過している。150円支払った。惜しかったなあ。
家に帰って早速眉毛のカットをしてみた。これは、不器用物にはとても使いこなせる品ではないことがすぐに分かった。ハサミは右利き用だ。私は、元来は左利きだが、字をかくことと、包丁ハサミは右で使っているのだが、顔そりなどになると、右側は右手、左側は左手となってしまう。どちらも使えるかわりに、どちらも上手く使えないのだ。
この眉毛バサミは、どちらの手で持っても使いこなせない。今私の眉は、濃いところ、薄いところ、段になったような、ヘンな具合になっている。
ま、これは眉墨で何とかごまかせるだろうが、いらぬ買い物をしたものだ。今、あらためてハサミを眺めると、これを見た時に、「これは使えそうにない」と判断出来るはずのものなのだ。
小さな穴を埋めて、大きな穴をあけてしまう、という買い物だった。
反省。(><)