4,5年前までは、「老いを跳ねのけて、心豊かに楽しく、元気に過ごしたい」という気持ちが強かったように思う。ところが、ここ4,5年の間に、老化の速度が年ごとに早くなっていくことが解った。正直に言うと、老化とは、身体的にはマイナスがほとんどの世界である。そうかといって、「いいことなんか一つも無い」なんてぼやいていたのでは、老化はつまらないことばかりになるので【老い】と、仲良く付き合っていくこそが大切と思っている
それは、ちょっとした考え方で仲良くなれるのではないのだろうか。個人的な差はあるだろうが、私の友人の多くは、特別いい暮らしをしているわけではないし、つつましい年金暮らしをしながらも、生きていることに、感謝している方たちが多い。
といっても、年齢の壁は、いたるところでほころびていく。が、Aさんは、痛い足をさすりながらも、歩けるのは有難いと愚痴は言わない。足が痛くても、新しいことに挑戦している。Bさんだって、治療に通いながらも、今だに戦争のない国にと、政治活動に走りまわっている。ま、足腰は別にして、心身健康でなければ、何をするにも動くことは出来ないのだが、一日一日を感謝で暮らしていくことが出来れば、老後もまた楽しで、若い時には味わえなかった幸せがあると思う。