2017年7月31日月曜日

№1164 Sさんのこと


  今日で7月も終わりだ。ひと月があっという間に過ぎるのは、予定していることが、あせっても思うように進まないことが拍車をかけている。

お盆までには、庭をきれいにしておこうと思っていたのだが、この暑さの中では、どうしようもない。ちょっとしたら腰も痛くなる。これは何とかしなければと思って、以前お願いしたことのある知りあいの草取りが好きという80歳のSさんに相談したところ、朝の6時から暑くなるまでさせてほしいということで、5日間ほどお世話になった。1日4時間ほどだ。私としては、彼女が熱中症になったら大変なので、気をくばりながらして頂いたのだが、その仕事ぶりは、シルバーでお願いしたよりも、手際よく、早いことに驚かされた。(これはシルバーさんより賃金は高くしなければ、申し訳ない)と思った。お婆さんは、恐縮なさっていたが、こちらこそ、ありがたいことだった。おかげで、広い庭の雑草園が、何とか雑草園の看板を下ろすことができた。

彼女がおっしゃった。「私は小さい時から苦労して仕事さされていたし、大きくなってからもいろいろとつらいこともあってずっと働いてきたけん、しゃがんで草するときは、嬉しく楽しかったんよ。今でも楽しいんでよ」と。私は目頭が熱くなった。

彼女の人生は、苦しい人生だったらしいが、色々と聞いていると、まるで気持ちの優しい仏様のような方だと思った。Sさん、いつまでもお元気でね。

 

2017年7月25日火曜日

№1160  とくしま藍の日


 オリンピックまであと3年という今日(あ、もう昨日だ)は、徳島県が伝統の阿波藍PRに向け、条例で定めた【とくしま藍の日】である。記念フォーラムやパーティー、藍染作品の展示即売、東京での情報発信など、県内外で多彩なイベントが開かれたようだ。

 私の住む藍住町は、名のとおり、昔は藍の盛んな土地であったので、【藍の館】と言う施設もある。旧奥村家から寄贈された藍商屋敷と、その門前にモダン藍倉風といった、鉄筋二階建ての資料館で、藍住町の大目玉である。平成元年にオープンしたが、明石海峡に大橋が架かってからは、県外観光バスも何倍にも増えたという人気ものである。私は以前は何度も行って藍染めをした経験もあるので、よく覚えているのだが、藍屋敷の大門をくぐると、かりさおを打ったり作業をしている数人の等身大の像が迎えてくれる。こうした汗水流す人たちの多くの苦労があってはじめて出来る藍なので、像を目にすると、「ご苦労さま」とつぶやいていた。(^^

 色の好みからいうと、藍とか青という系統が好きなので、自然に藍染めのものが目に付く。ハンカチ、手ぬぐい、マフラー、手袋その他、身のまわりには藍色系のものが目立つ。

 ちょっとばかり、我が町の宣伝を書きました。

 

 

2017年7月22日土曜日

№1159  日野原茂明先生の死


 何日か前、亡くなられた日野原先生、105歳までの生きざまは、とても素晴らしかった。随分多くの人たちは、色々なことを教えて頂いたり、勇気を頂いたことだろう。

日野原医師の睡眠時間が、忙しさのため、とても短いことに驚いたのだが、のろまで要領の悪さから、私の睡眠時間が短くなってきたことを、「日野原さんに比べると、まだ長いわい」なんて思ったものだ。

日野原先生のことばで忘れられないのは、『私の家にある老齢の梅の木は、幹が割れて折れそうだが、毎年綺麗な花が咲く。人間も同じで、身体はボロボロになっても、咲くものがある』と。日野原医師のように、立ち止まらずに行動し続ける方は、そうだろうなあ、私にはそんな真似は出来そうにないけれど、心しなければ……と、思った。(自信はまったくないが、思わぬより思うだけでもいいよね)(笑)

105歳というのは、誰もが生きられるものではないのだが、ただ生き延びたという方ではないだけに、頭がさがる。深さ、重さと長さ、3拍子そろって生きてこられた日野原先生。心からご冥福を祈りたい。合掌

 

2017年7月12日水曜日

№1158 今朝のひととき


 朝、5時前に目が覚めました。定期便のように、たいてい同じ時間に目が覚めてトイレに行きます。多分、生理的に目が覚めるのでしょう。昨夜は12時半に寝床に入ったので、睡眠時間は、少ないのだが、仕方がありません。目が冴えかえってしまうので、続けては眠れないのだから。

1時間ほどは、洗顔、着替え、化粧、身体を動かすなど、のろのろぶらぶらしていると6時になります。ゴミの日なので、昨日から用意してあるゴミ袋二つを出しに行く。ゴミ係りは私が引き受けています。朝の忙しい若いものにはさせたくありません。外に出たついでに、家の塀からはみ出している蔓になってはびこっている雑草をちぎり取る。すぐに汗ばんできたので、家に中にと思ったが、庭の雑草の天を突くような伸びようを目の前にすると、一本でもと思って草を抜く。雨のため、軟らかくなっている土地なので、面白いように引き抜ける。でもすぐに汗が出て来たものだから、諦めて家の中に入りました。

洗濯機を回しながら朝食の用意。洗濯物と朝食が、同時に出来上がる。洗濯物を干して朝食にする。食事はTVを見ながら食べることにしています。そのほうがゆっくりと食べられるので。

TVを付けると、朝ドラが始まりました。続いて【あさいち】が。高齢者の栄養失調が増えているとのこと。原因は、蛋白質の不足。最近は、65歳以上の高齢者は、総コレステロールは高めがよいとのこと。長年の調査の結果とか。こうした話は、以前も放送されていたので、このブログに書いた記憶があります。卵の話を書いた辺りだったと思うのですが。一日に、10品目のものがとれるようにとのことも同じように放送されていました。

肉類、魚類、卵、乳製品、大豆、野菜、芋類、果実、海藻、油類の10品目。何でもまんべんなく食べるということです。キノコ類がはいってないのが気に入らないのですが、10点満点として、10日間で90点あれば合格と聞いていたので、付けたことがあります。まあまあの成績でした。今朝の放送では、芋類が少ないそうです。私は魚類肉類が少なかったのですが、卵を3個以上たべているので、ま、いいか、なんて思ったのですが……。(笑)

最近は、もう慣れてきて、同じようなものであっても、まんべんなく食べているように思います。

元気でなくてもいいけれど、何といっても、寝込まずに生きていかねば、今倒れたら皆さんに迷惑かけることばかりなので、食べ物には、ちょっとばかり気をつけているところです。

 

2017年7月6日木曜日

№1157  九州大荒れ


  九州が大変な大雨で、いたるところで洪水やら、がけ崩れなどが起こっています。このブログにコメントを寄せてくださっているkoga様も、九州にお住まいと思うので、心配です。どうか大したことのないように願っております。

 九州は、大好きで、何度も車で走っているので、地震や水害の報道がある度に、思わずTVに釘付けになってしまいます。
 また、九州は夫の生まれ故郷です。父親が、仕事の関係で九州のあちこちで暮らし、戦後、父親の退職でここに帰って来たので、私が道産子であるような、ないような、というように、彼も、九州男子であるような、ないような……といったところです。

 夫が亡くなって一年あまりのちに、どうしても夫の暮らしたところを巡りたく思って、夫の遺影と、義姉二人を誘って九州の旅に出ました。姉たちは、昔のことをしっかりと憶えていて、小学校の校門まで来ると、必ず弟が走って教室に駆け込んだとか、この鉄棒にぶら下がって遊んだとか……。
 今も残っていた社宅の前では、この庭にかぼちゃを植えて代用食にしたなどなどを教えてもらいました。その家に住んでおられる老夫婦の方が不審に思われたらしく出て来られたので、事情を話ますと、会社が閉鎖されたので、この家を買い取って住まわれているとかで、親切にいろいろとお話ししてくださいました。「大きな坂と思っていたけど、こんな小さな坂だったのかあ……」と言いながら、姉たちも、懐かしい思いに浸っていました。
 月に一度は家族で食事したというデパートの食堂では、「あの子は、よくオムライス食べよったなあ」ということばに、私もオムライスを頂きながら、夫と同じ体験をしました。

 九州は、何度訪れても新しい発見がありました。この災害が早く納まり、早く復興されて、沢山の方たちが訪れる日を願うばかりです。