2019年11月8日金曜日

№1265 80代の最後


  誕生日を迎えてまず思ったことは、「来年は90歳かぁ」というとだった。当たり前のことだが、やはり今までとちょっと違っていた。

ここ23年の間に、「忙しい」ということばがよく出て来るようになった。10年という歳月は、あっという間に過ぎるのだが、80代になってから、この間の10年近い歳月というのは、人をガラリと代わらせる。50代と60代との違いとは異なるのだ。これは人によっては、少々ずれがあるかもしれないが、80代になると、70代の有難さが良く解る。私の個人的な経験では、85歳を過ぎるころからは、何もかもが衰えを感じ始めた。特に身体的な衰えは大きい。スキップどころか、転倒が怖くて走れなくなる。重いものが持てなくなる、高い棚に手がとどかなくなる、何をするにも、時間がかかるようになる、といったように、いつのまにかなっている。掃除をするのがおっくうになっても、化粧をすることが、面倒になっても、炊事がしんどくなっても、気持ちを立て直して、することを減らさずに続けていくと、一日の時間が短くなってくる。1時間で出来たことが1時間では出来なくなるのだから、忙しくなる訳だ。ま、一休みする時間は、増えているのだが・・・。

することがなくなってTVを見ている時間が増えた、という方がおられるが、それはすることを減らしてきた、ということだろう。今更イヤなことをするつもりはないが、なるべくなら、続けたいことは、続けて行こうと思っているので、ゆっくりのこのこであっても続けて行くつもりである。それが一日でも長く自立した生活を送ることにつながっていくと思うので・・・。

2 件のコメント:

  1. 「来年は90歳かぁ」 と聞きましたら、自分もそんな言葉を云うようになりたいものだなぁ・・・と憧れの気持ちになりますね。わたしはご存知のように定年が86歳ですから、わたしにとってのその頃は、定年後、ようやく悠々自適の毎日を送っている頃なのですね・・・^^ その頃、ごまめさんの書くように、教養に溢れた文は書けないにしても、せめてまだ、今度は趣味主体で植物を育てていたいものですね。
    そして若い業者と丁々発止と、植物を間にして、遣り取りをしていたいものですね。
    こう書いてみると、なにか今の生活の延長のようですね・・・。それがわたしにとっては、一番続いて行き易い自立した生活なのかもしれません。

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    1. kogaさんは、趣味とお仕事が同じという、とてもお幸せな人生ですね。きっと長生きなさるでしょう。お仕事でストレスがたまるということが少ないでしょうから。
      私のように、ストレスをあまり感じないのん気者は、けっこう幸せ気分になれますから、長生きできたのでしょうね。(笑)

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