2018年7月7日土曜日

№1213 地下鉄サリン事件


地下鉄サリン事件に係わったオウム真理教の教祖、麻原彰晃と、その弟子数人の死刑が行われたニュースが世界を走った。このサリン事件は、忘れられない事件なので、当時のことを思い出して、いろいろと考えさせられた。

裁判のとき、「弟子たちが止めるのを聞かずに暴走した」と言って責任を弟子になすりつけた卑劣な男が、いかに出鱈目な宗教団体といはいえ教祖であったのだから、教祖を信じて入団した人たちは、本当は気の毒な人たちだった。弟子の中には、人殺しにかなり抵抗があったと弁明していた人もいた。

入団し、マイルドコントロールされていくうちに、人を殺すことが平気になるのは、不思議ではない。こうした経験者と、麻原彰晃と並べて同時に死刑執行というのは、何となく腑に落ちない。罪の重さも同じように感じられるからだ。

死刑囚となった弟子たちは、深く反省しているだろうし、教祖ほどの卑劣な人間ではないだろう。せめてこの世のために何かを残してもらいたかったと思った。

戦争の殺し合いも似ている。長年かけて、国のためなら、人殺しも出来る人間になっていく。死刑廃止を唱えるのも、決して悪いことではない。そうしたことを唱えるのであれば、戦争など、決してしない国にならねばならないだろう。

4 件のコメント:

  1. 人間と言う生き物は、賢い部分と、同じ位の量で賢くない部分を持ってるようですね。 それらが環境や性格で、出たり出なかったりします。 それでもわたしは、ホモサピエンスとは、100年に1mmづつ位、賢い方向へ進もうとしているのでは、とも思っているのですが、買い被りですかね。

    返信削除
    返信
    1. ごぶさたしています。戦闘みたいないそがしい7・8月でしたが、9月半ば頃には、少し落ち着けそうです。
      想像ですが、kogaさんの住んでおられるあたりは、豪雨などの災害が多きかったのではないかと、心配しておりました。ちがっていることを祈ります。
      今年の夏のような異変が、地球の悲鳴でしたら、賢くなってきたのやら反対やらわかりませんが、どうか、今年は特別であってほしいものですね。

      削除
  2.  人間だけが同族を殺す歴史を持っている。古代ローマにおいては、人殺しが究極の快楽になったようです。隣国中国においては、古来から現在に至るまで同胞の大量殺人が続いている。欧米でも、また我々日本人だって名分さえ立てば、戦争を引き起こして人殺しを行った。事あれば人を殺して解決しようとするのだ。人間は多くなり過ぎたのかもしれない。自ら殺し合いをして人口調節する本能が潜んでいるとしか思えません。そして平気で人殺しができる生物なのだろう。他の動物にはそんな馬鹿は殆んど居りませんね。レミングだって本当は集団自殺はしないのだから。おそらく大脳が大きくなりすぎて複雑な回線が故障するのでしょう。

    返信削除
    返信
    1. ご無沙汰申し訳ありません。今年の夏は、大変でしたが、お元気でご活躍のことと思います。私たち個人個人は、けっして人殺しなど出来ない人たちが大かたですのに、おかしなものですね。殺し合うことが本能なんて、考えますと、進化し過ぎましたね。今度も生まれ買われるなら、どんな生物がいいかなあ・・・。
      またつまらぬおしゃべりが×ようになりましたら、よろしくお願いします。

      削除