2018年11月10日土曜日

№1224 社会人


 よく、子どもの頃の学校の成績と、社会人の成功とは、あまり関係ない、と聞く。ま、職業にもよるのだろうが、幼いときから〝この子は頭がいい〟と感心していたY君は、特別のガリベンなどせずに、現役で東大に受かり、官庁に就職したが、意にそぐわず1年でやめて、今は、東大大学院で研究を続けていると聞く。将来は、研究者となるか、大学の先生になるやもしれない。

 それとは反対に、K君は、幼いときは、あまりぱっとしなかった。親は、妹がしっかりとしていて勉強も出来、地元の国立大学に入学出来たものだから、「代わっていたらよかった」なんてぼやいていたものだ。

しかし彼は、二流の私立大学を出て、外資系のある会社に就職したら、めきめき腕をあげたのか、全国に店舗を持つ有名な外資系の会社に引き抜かれた。今はその会社では、(日本の国の中ではあるが)社長の下のトップ4人の中に入っているらしい。

K君が社会人となり、水を得た魚のように活躍しだしたことに私は、何か原因があるのだろうとは思っていたのだが、あるきっかけで、分かったような気がしたのだ。それは彼の発想がとてもユニークだということだった。だれも気がつかないような事をする。しかも、予測することにも長けている。それは私的な場面しか知らないのだが、多分、仕事とのことでも、そうした才能を発揮しているのだろう。こうした才能は、学校ではなかなか発揮する機会はないのだろうし、学業成績には、あまり関係ないのかもしれない。いや、社会に放り出されて初めて芽を出すものかもしれない。

最近は、よい成績で、立派な学校を出ても、社会人として、なかなか馴染めない若者もいると聞く。いずれにしても、学校では、ただ学問だけを学ぶということだけではなく社会人育成ということも考えてはいるのだろうが、難しい問題のようだ。

2 件のコメント:

  1. 最近は仕事で忙しくしていました。 わたしの考えでは、人間にはいろんな才能がありまして、大きく才能界というものの中で、勉強を良くする才能も、その内の一つとして存在し、その他の、物事への判断力や、思考力、考察力などなども、才能界の中に共存しているのだろうと思うのです。 それで、子供の頃、また青年期に、どの才能が多くの位置を占め、どのように変化して行くのか、また成長していくのか衰退していくのか、と成るのではと思うのです。
    それらにより、社会人に成って後のその才能界の変遷が、その人の生き方を決めて行くのだろうと思うのですが、それぞれの才能の質量は、やはり何時まで経っても鍛えて行く必要が有るようですね。 ボーとして生きててはいけないようですね^^

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    1. たとえ双子であっても、個性や能力の違いはありますから、世の中、顔が違うように、それぞれ才能もちがって当然でしょうね。
      あまり鍛えていない私めなので、最近は衰退するばかりです。(::)

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