2019年2月2日土曜日

№1235 別れ


  1月の末、長い間親しくしていたSさんが亡くなった。学生時代は、二人がどら焼きみたいにくっついていたし、教員になっても、いや、退職してからは、同じ趣味で、彼女も随筆など書いていたものだから、葬儀から帰ったとたんに、気持ちが滅入ってしまって、何をしても失敗ばかりしている。

 彼女は、20年前に、脳梗塞を患った。手当がおくれて、片足の足首に麻痺が残った。たったそれだけのことだつたが、一人では生活がままならず、ご主人に助けられていたのだが、そのご主人に先立たれ、施設に入っていた。施設の中では、車椅子や歩行器で動いていたのだが、頭も口もしっかりしていたのに、急に体調が悪くなり、自分では何も出来なくなってしまった。それから1年近く、そのような状態が続いていたのだが、とうとう旅立ってしまわれた。

覚悟はしていたものの、冷たくなった彼女をみると、いろいろな思い出が胸に込み上げて来て、涙をこらえることが出来なかった。

このトシになると、悲しみというより、寂しさが気持ちを覆ってしまうのだが、こうしたこともトシとともに重たく心に沈んでくる。しかたのないことだが、ふと、思ったのは、高齢者が鬱になったり、認知になったりするのは、こうう気持ちが長く続くと危険信号だなあ・・・と。

 2月は逃げるというように、すぐに3月だ。気持ちを切り替えて、身辺整理や、しなければならないことに頑張ることにする。

 

4 件のコメント:

  1. ごまめさん、仲の良かった人が亡くなると、ほんとうに寂しくなりますねぇ。 わたしも経験がありますが、思い出の有る場所などを通ると、自然に頭が下がります。
    そして「生きてる間は頑張るからな・・・」と、心の中で話しかけます。
    頑張らないと、早く亡くなった人たちに悪いような気がします。

    仲良く同じ時代を生きた、ということは、ほんとうに貴重なことですからね。

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    1. kogaさんのお年なら、友人の分までも長生きしようと頑張れますよね。
      私のようになりますと、「もうじきお傍に参ります」ということです。
      でも、急ぐわけではありませんから、一日でも元気でおれるように、頑張るつもりですけどね。(^v^)

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  2. 無二の親友を亡くされてお気の毒です。あまり深く気落ちなさらないように。表には出なくても、たくさんのファンが陰ながら応援致しておりますからね。

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  3. 一歩庵後主人さま。ご心配いただき、ありがとうございます。たくさんのファンはおりませんけど、もう大丈夫です。落ち込むと、抵抗力も下がるのか、口の中に口内炎が出来、二日ほど、流動食しか食べられませんでしたが、もう治りました。(^v^)

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