2020年3月7日土曜日

№1282 柿の木


  庭に2本の柿の木がある。義母が生きていた頃は、蜜柑の木が何本もあったのだが、今は、総て枯れてしまった。私が柿の木を植えたことはないので、多分、義母が何時の頃かに植えたのだろう。柿の木の寿命は、50年から300年とも言われているのだが。何の肥料も与えず手入れもせずなので、50年もすれば、多分枯れるだろう。もう寿命が来ているのかもしれない。

実をつけだしたのは、記憶にない。【桃栗3年 柿8年枇杷のアホめは13年】と言う諺? を聞いたことがある。何時まで実をつけてくれるかは分からない。

 10年も前になるだろうか、3年程実を付けなかった。木の幹をトントン蹴りながら、「どうして実をつけないの? もう切ってしまうよっ」と叱ったところ、再び実を付け出した。私の気持ちが通じたわけではないだろう。柿の木も、一休みしなければ、身が持たなかったに違いない。

 柿に限らないだろうが、実の生り年と裏年というのがある。昨年は、裏年で、一つも口に入らなかった。上のほうに、20個程生っていたが、総て鳥の餌になってしまった。消毒をしたら、少しは実を結んだのだろうが……。

 そんな柿の木が、家の垣根の外の一段と低い土地に根をのばしたらしく、柿の木が生えて来た。チョン切る事もせず放ってあるのだが、子指ほどの太さで、二本出ている。ふと思った。「柿8年か、これが実をつけるのは、見届けられないなあ」と。にわかに、「ああ、私もトシとったもんやなあ……」と思った。秋には90歳になる。まだ90歳だ、と思うことにしようか……。

4 件のコメント:

  1. 「枇杷の阿呆めは十三年」だけは、初めて知りました。面白いですね。でも案外早く結実しますよ。根付き易く、大きくなるのも早いようです。ただ枯葉が大きくて処置に往生する木です。しかも種が馬鹿に大きく果肉が薄く少ないのが難ですが、なぜか改良されない果実です。種が小さくなるかあるいは種無しになれば、メジャーの果物になれるでしょうに。これは人間に無暗に喰われないための防御本能かも知れませんね。であれば案外賢いのかも。牛豚鶏、ミカンにリンゴなどのように人間の奴隷になりたくないのだね。

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    1. 一歩庵さんお変わりなく何よりです。枇杷の木とはご縁がないので、枇杷が店頭に出て来ると、「琵琶の木も、植えておいたらよかったなあ」なんて思います。実家の近くの親戚に、あったので、良く頂いきました。懐かしいです、最近は、口にしていませんねえ。アホなんて言っちゃあいけませんねえ。

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  2. 我が家にも富有柿が一本有りますが、良く実が成ります。しかし余り食べませんね。
    去年は50~60個成りましたが、2つ食べました。
    食べてみると結構美味しいのです。 ただ暫くそのままにしておくと、カラスが来て喧しいので、少し食べた後は早めに全て剪定してゴミに出します。
    柿を植えた頃は子供も小さく、実が出来たら喜ぶだろうと植えたのですが、多く成り出したころには子供は家には居なくなりました。

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    1. kogaさんはたった2つですか、私は好きなのでたくさんたべますよ。以前は、田舎のお医者さんが言ってました。柿の頃になると、食べ過ぎてお腹をこわしてくる子が多くなるんだそうです。今は、子供もあまり食べないですね。我が家は、近所の方が喜んでもらってくれます。

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