2016年7月30日土曜日

№1071  ソラマメ


  マーケットでソラマメのパック入りを手にした。値段を見て「止めた」と。もうそろそろ安くなってもいい頃と思うのだが、安くならないのは、けっこう売れるのだろう。
  この時期、いろいろな路地ものの野菜が豊富に出回っている。頂きものも多い。どうしてもソラマメが食べたいわけではない。財布の紐を引きしめているのは、今に限ったことではないが〝年金その月暮らし〟が身についているためだ。

話は変わるが、ソラマメを見ると思い出すことがある。それは、教師時代のこと。以前小学校では、養護の先生が児童の便をしらべてくださっていた。回虫の検査である。
 あるとき、となりの一年生の教室から、先生と子どもたちの声が聞こえてきた。
「みんな、よう聞いてよ。便はね、マッチ箱に、ソラマメぐらい入れてくるんよ。いっぱい詰め込んでこられんよ」「はーい」
(そら豆かあ。そら豆の方がよかったなあ) 私は小指の第一関節を押さえながら、「小指の先ぐらいでいいのよ」と言ったのだ。
 翌日、隣のクラスに、大きなマッチ箱に、そら豆をびっしりと詰めてきた子がいた。(小指チョン切って入れてきた子がいなかったのは幸いだったなあ)ふふふっ。
 

2 件のコメント:

  1. 検便、思い出します。その後の或る日学校へ行くと、大きなお釜が校庭にずらりと並び、下から盛大に焚き物が燃やされていて、中にはグツグツと変な臭いの海草が煮られています。
    それらを、多くの生徒が並んで順番に飲まされるのですが、ゲッーと言いながら飲み込むと、ほんの申訳のような小さな飴玉が貰え、それで口直しをするのです。 あれは何時までやっていた行事だったのでしょうか、中学校では一度もありませんでした。 

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    1. ありました。陽性の子には、カイニンソウ(海人草)を煎じて飲ませていました。陽性の出たある子が、飲む前に泣き出しました。自分のが出なくて親の便を持ってきたというのです。(笑)「親が陽性なら、子も陽性だ」という養護の先生の判断で、飲まされていました。そのうちに、、回虫がいなくなったので、検査はしなくなりましたが、いつ頃だったでしょうかねえ。

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