2017年3月22日水曜日

№1136 小金持ち


 ある統計を見て思った。貯蓄が億以上の世帯は、2%ほどという。えっ?そんなに少ないのかな、と思った。世の中みていると、(自分の生活は、かなりみみっちいので)皆さん方は、たくさんお金をもっていらっしゃるんだなあと、思っていた。(笑)

【小金持ち】というと、大金持ちの反対言葉だろうが、この定義もまちまちで、その人の感覚で何とでもなってしまいそうだ。

 私の感覚でいうと、以前、ある方(たしか邱永漢氏)の本で読んだ記憶だが名言と思った。『小金持ちとは、そこそこの生活が出来て、「今日はうなぎが食べたい」と思ったら、それを食べ、「23泊の温泉旅行に行きたい」と思ったら出かけられるくらい』と。ま、人によっては、23泊の温泉旅行が、豪華客船の世界旅行であるかもしれないが、庶民感覚としては、23泊の温泉旅行だろう。これだって、行こうと思えば行けるけど、止めておこう、と思うのは、よくある話しだろうが……。

 邱氏は、小金持ち程度の生活のできる小市民が、一番幸せだ、とおっしゃっていた。あり過ぎても、少な過ぎても、苦労があるというか、よくないことがある、ということだろう。

 私は、どちらかというと、自分の置かれている立場、環境に、大ていは満足出来る性格と思う。いうなれば、分相応と思えるからだ。小さかった頃、友達の中には、羨ましいお金持の子もいたけれど、常に、この家に生まれてきたこと、この両親の子であることが嬉しかった。(ま、幼い時は、ほとんどの子がそう思って大きくなったろうが)

 今、邱氏のことばを借りると、【小金持ち】に少し足りないようだ。財布の中身と相談しながら、「うなぎが食べたいけど、ま、鮭にしておこう」(笑)でも、「ああ、私は小金持ち」と思うことは出来る。鮭が買えるのは幸せだ。

 長い人生を振り返って、【幸せに生きて行く知恵】のようなものは、まわりにたくさん落ちている小さな幸せを拾い上げて行くことだと思う。

7 件のコメント:

  1. おっしゃる通りですね。幸せになろうとするより
    今の暮らしの中で小さな幸せを見つけるほうが
    手っ取り早いです

    このあいだ「丁度よい」という詩を見つけました
    http://web1.kcn.jp/strngr/who-asita2/choudo-yoi_RR.html

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  2. 年を取ると欲望も次第になくなるらしく、もっとお金が欲しいとは思わなくなりました。手にあったものはみんな娘に預けてしまって今は手ぶらの身軽です。お金があっても体と頭が動かないので、どうしようもありません。

    鰻が欲しかったら「鰻」鮭が欲しかったら「鮭」と言えば娘が準備してくれます。完全なあなた任せ。それでも別に不満はありません。

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    1. たしかに欲はなくなりますね。
      mimiさんは、お世話になっている娘さんに、ちゃんとするべきことはなさっているのですもの、鰻でも何でも出てきて当然ですよ。不満なんて、なくて当然ね。(^^)

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  3. わたしの場合は「小金持ち」ではなくて「小貧乏持ち」と言えるようです。
    商売をしていますと、何時も不安感が拭えません。 ちょっと調子が良いように在っても、隣に安売りの大型店が出来ると、もうダメです。 毎日毎日お金の計算ばかりしている親を見ていて、商売はしたくないと思っていましたが、継いでしまいました。 とにかく常に辛抱倹約をしながら一生を終わるようです。 まぁ子供が無事一人前に大きく成りましたから、それがわたしの残せたものです。

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    1. 商売というのは、そういうものでしょうね。徳島市など、駅前にそごうが出来たとたん、ちょっとはなれた目抜きの商店街が、シャッター街となりましたもの。
      そんな中で、食糧品の店とか、花屋さん、とか、生き残っていますから、kogaさんのお店も、大丈夫ですよ。

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  4.  貧乏をその日暮らしと言いかえるのは当を得ているなと実感しています。明日のことまで考えない習性が身についております。金がなければないように生活することができるのは、やはりこの国が良い国だということでしょうが、いつまでこの状態を維持できますことやらと、そのことだけを心配します。いまや健康だけが唯一の頼り且つ希望で、今更金持ちになりたいとは思いません。ただし金の方から勝手に転がり込んでくるのは拒みませんがね。

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  5. 「その日暮らし」というか、「その月暮らし」しをしています。(笑)
    私のような、年金暮らしは、年金をいただけなくなったら、その日暮らしもできませんからね。どんなに減っていっても、くださる年金を2で割った金額が1か月の生活費。赤字にならないように、考えながらの生活です。わずかの貯えは、葬式代。(^^)

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