2017年4月24日月曜日

№1144 みかんの木


  我が家には、みかんの木が2本ある。甘夏と八朔だが、昨年も今年も、八朔は実をつけなかった。わずか10ほど、小さな実をつけたが、モノにならなかった。甘夏は、昨年は大きな実をつけたが、数はいつもの年より少なかった。今年はたくさんの実をつけたが、小さくて、甘夏らしくない大きさのものがほとんどで、味も、ちょっと劣るようだ。(消毒は一切しないので、器量はとても悪い)

 この2本のみかんは、ある植木市で同じ甘夏を2本買ったものだ。1本がうまく成長しなくても、1本は育つだろうという思いで2本買ったのだが、実をつけてみると、1本は八朔だったというもので、何となく騙されたような木である。その八朔は、毎年ろくな実をつけない、【ろくでなしの八朔】であるので、何とか美味しい八朔を、と思って、「ぼかし」と言う肥料をつくって撒いたりもしてみたのだが、ダメだった。多分、苗木が良くなかったのだろう。
……なんて言いながら、本当は、植える場所が悪かったか、手入れが行き届かなかったか、いずれにしても家主の責任に違いない。

 今日は、甘夏の高いところに生っている実の半分ほどの収穫をしたものだから、ひどく疲れてしまった。もう新しい葉が顔を出し始めたものだから、早く取らないと、実がすかすかになると思ったのだが、思いもよらず、時間がかかってしまった。昨年まで、使っていた3メートル近い長いハサミが、手に負えなくなっていた。手の指の力が、1年の間に、すっかり弱くなっていて、なかなか切れないのだ。手の届く下のほうの実は、剪定鋏で20日も前から少しずつ収穫して、だれかれに差し上げていたのだが、長鋏が、これほど力が入らなくなっているとは、自分ながら情けなかった。まだかなりの実が残っている。

 80代後半に入っての体力の衰え方は、かなりの急カーブだとは感じていたのだが、毎日のことは、あまり目には見えにくい。ところが、長鋏のように、1年ぶりとなると、はっきりと感じられる。気持ちの老化というのは、余り感じないのだが、身体の老化だけは、どうしようもない。ま、これも、もっと運動をしたりすればいいに決まっているのだが、トシのせいか、そういうことも少なくなってくる。心身共に若さを保つことは、かなり難しいことなのだと、つくづく思う日だった。

 

4 件のコメント:

  1. ごまめさん、もう運動や力を入れる作業は、あまりしないほうが、反って良いと思いますよ。 わたしの知り合いに85歳の方が居られますが、散歩も何も、運動らしきことはしませんで、ただ家の周りの植物を眺めたり、小さく軽い鉢植えの、植え替えくらいしかしないのですが、健康で、毎週車を運転して遊びにきます。 それでいて食欲は有り、体はちょっとふっくらしていて、良く寝るようです。 本人も、もうキツイことはしない、と言って笑っていますが、見ていまして、自然にゆったりと生活してるなぁ、と感心させられます。
    ごまめさんに、文芸の趣味があるように、その人は植物栽培が趣味ありますが、やはり、羨ましいトシの取り方だなぁ、と思われます。

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    1. そういうことですね。でもね、正確は、なかなかなおらないんですよ。じっとしてたり、ゆったりしておれないのです。貧乏性というやつですよ。(笑)
      そうかといって、仕事ばかりしているわけではないのですよ。すぐにしんどくなって、ぼっとしているのですが、すぐまた立ち上がるんです。部屋の中だって、気が付けばすぐに片付けたり、掃除機掛けたり、動き回る。つかれると座ってますが、こんな時は、居眠りします。へんな姿勢で。居眠りのじかんはわかりませんが、計ればだんだんながくなっているのでしょうね。

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  2. ごまめさんはやっぱり元気なんですよ。長鋏で選定するなんて、私には思いも寄りません。年齢で体が思うように動かなくなるのは仕方ないですよね。尤もこれもかなり個人差があるようですが・・運動やリハビリである程度、衰えは遅らせることができるでしょうが、若い時の体力を維持することは困難でしょうね。

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    1. 一年前の体力が保てないのですもの。若い時の体力なんて、とてもとても。
      ま、運動もリハビリもしていないしていないのですから、当然ね。
      ぐちは言うまいと思っても、つい、出てしまう。(笑)

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