2017年9月5日火曜日

№1168  思い出すS先生


 二度しかお目にかかっていないのに、時々思い出している素敵なお医者さんがいらっしゃる。【成せばなる、成さねば成らぬ何事も……】という諺など、もはや関係ないのが老人、と考えてしまうのが老人だが、この方は、知る人ぞ知る、糖尿病の世界的権威者でいらっしゃるが、1934年生まれなので、今もお元気でご活躍されていることと思う。

 この方は、大学を65歳で退職後、1年間受験勉強をされ、若い時から興味があった考古学を学ぶため、66歳というお年で、勤めていらした徳島大学総合学科に堂々と合格なさった。お勤めをしながらである。

 先生は、「老人は、そんなにダメなものではありません。その気になれば、だれにでも出来るということを、自分で証明しただけです」とおっしゃる。むろん、学ぶことが目的ですが、新しいことへの挑戦意欲は、ただごとではない。

 人には色々な経歴があって、だれもが真似できるものではないが、特に強調されたのは、意欲、気力の源は、健康で、【運動】のおかげと。60歳頃から、毎日5キロのジョギングをされ、すでに何度もフルマラソン大会で完走されていた。

 また、大学退官記念パーティでは、自分でショパンの〝別れの曲〟を弾きたいという素敵な夢をもたれ、60歳からピアノにも挑戦され、見事に念願を達成されている。

 私がお会いした時は、教官時代に部長をされていた〝水泳部〟の部員として、卒業コンペも部員として参加され、若い部員に囲まれて、一段とお顔が輝いていらっしゃった。『自分の能力を試しながら生きるのも、意外に楽しいものですよ』とおっしゃった。先生の真似は出来ずとも、凡人には凡人の能力の試し方がある、だれにでも出来ることだと思った。

 その後の先生は、走って、診て、泳いで、弾いて、しながら、大学院に進まれている。退職も楽し、加齢も楽しという人生を送られている先生を思い出すと、老後は暗夜行路と決め込むことはないようだ、どんな小さな扉であっても、叩いてみるだけでも楽しそうだ、と思ってしまう。扉のキーは体力とおっしゃるのだから、まずは、先日ガッテンで教わった膝の痛み解消で、膝関節を延ばす運動を毎日朝晩、(各5分くらい)続けて見よう、と決心。2週間で効果が見えてくるらしいが、私は今2か月くらいで、かなりの効果を感じている。まず、徳島駅のホームを渡るとき、階段の下りは、いつもエレベーターを使っていたが、先日は、使かわなくても大丈夫だった。成せばなるかな? \(^o^)

 

2 件のコメント:

  1. わたしなどには想像も付かない、多彩な才能を持った方が居られて、またその才能に向けて、努力をする才能を併せ持つ方が居られるのですね。 わたしが今まで下手ながら努力することが出来たのは、せいぜい一つか二つの事柄位のものです。 それもはたして、どこの付近にまで到達することが出来たのやら、疑問です。 まぁ、どうにか今日まで、人に余り迷惑を掛けずに生きてきて、子供が大きく成ったので、良しとしなければ、と思っています。
    まだ定年までは遠いので、乏しい才能ながら、前向きに頑張ります^^

    返信削除
    返信
    1. S先生のような方は、特別ですが、私のようなものは、私なりに前向きに生きていったらいいのですよね。
      真面目にはたらいているということは、前向きにいきていることで、立派なことですもの、これからも、健康に気をつけてくださいね。

      削除