2017年10月23日月曜日

№1178 コトバの重み


  飛ぶ鳥も落とす勢いだった【希望の党】が、あれよあれよと言う間に、人気が落ちていった。党首のひとことふたことが、影響したようだ。民進党が、「野党が結集して政権交代を」、ということで、希望の党に合流しようとしたのはいいが、意図的かどうかは知らないが、報道関係が何だかんだと書きたてたものだから、たちまち人気下落につながってしまった。

 コトバは、その人柄を表すものである。言い換えると、コトバは、その人の思想なのだ。例えば、歌、俳句、随筆、その他、文章を練る、思いを練ることは、つまりはあれこれとコトバを選び、ひねくり回し、取っかえ引っかえすることであることを思うと、ことばを練ることは、「思いを深める」「深く考える」ことと同じなのだ。

国や都民の上に立つ者が公言したことは、消しゴムで消すわけには行かない。秘書さんに、非常識な暴言を吐くと、もうその人格を評価されても不思議ではない。そんなことをしでかした者が、再び当選など出来るはずもないのに、立候補する、というのは、コトバの重みなど、自覚していないのだろう。

 身から出た錆ということばがあるが、落選議員総てではないが、そうしたことも、反省していただきたいものである。

 それにしても、日本人は、現状に満足している幸せな人たちが多いようだ。安倍総理は、勝手な解散をしたと言われていたけれど、これだけの支持があったと言うことで、鼻高々のようだ。それを望む国民が多数いのだから、当然だろう。ただ残念ながら、安倍さんの演説を何度聞いても、国民と心の繋がりを感じることはない。やはり、コトバは、その人柄を表すというように、温かみが感じられないし、信じられるお人柄とも思えない。ま、政治家というのは、ウソも平気で言えるだけの、ツラの皮は厚くなければいけないのかもしれないが……。

9 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  2. お久しぶりです。あいずみ文芸は河野さんにいただいて、読ませていただきました。
    今度の選挙は大騒ぎでしたね
    ところで徳島県の投票率が全国最下位だった原因を、
    古女さんはどう考えますか
    いいように考えると、暮らしやすくて現状のままでいいやという
    人が多いのでしょうか。当選者2人とも自民党ですし。

    返信削除
    返信
    1. bagusさん、お久しぶりです。台風は、大丈夫でしたか?
      徳島県は、1区、2区共に前回と同じ自民の方が当選されましたが、特に2区の場合は、自民と、共産党と、幸福の党の3人の立候補でしたので、「投票しても、自民が当選確実」とか、「入れる人がいない」とか、いって、行かなかった方が多かったのではないでしょうかねえ。
      私は2区ですが、批判票として、共産党を入れました。(^^)
      1区の民進党の候補者は、これが最後とがんばられましたが、早々に、希望の党にはいりましたので、それを嫌った方は、「入れる人がいないと棄権したのかもしれません。ご本人は、とても真面目な方なので、残念でした。
      ま、徳島県は、仙谷由人氏のような、今も、時事放談など、全国版で、よくテレビに出ておられるような、論客を落とすような県民なので、最下位も当然かも。

      削除
  3. 選挙終わりましたね。私が年寄りでぼけたのか、政治家の責任なのか、今度の選挙ほど分かりにくい選挙はありませんでした。言葉は本当に大切ですよねぇ。たった一言で人を動かせるんですもの。「最初に言葉ありき」です言葉即ち人間でしよう。

    返信削除
    返信
    1. おっしゃるとおりでしたね。安倍さんも、「しっかり説明します」、なんて言ってますが、いくら説明したって、同じことばかり繰り返すだけでしょうからねえ。
      お偉い人ほど、コトバはうっかり言えませんね。凡人は、少々おかしなこと言ってもだれも騒いではくれませんが。(笑)

      削除
  4. 今回の選挙は、阿部さんの国会冒頭解散という奇策が、阿部さん個人の期待以上の効果を上げた選挙だった気がします。 また今回の選挙で顕著に現れた現象が、いまだ国民の間には、根強い自民党に対する消極的信頼感というものが有り、余程の失政でも無いかぎり、お灸を据えたくなる感情にも至らない、と言える事が一つ。
    そしてまた、小池さんの失言とされる、排除、の言葉の影響を見ても、如何に日本人には、浪花節的感情が満ち満ちているのか、と言う事が、今更ながら解ったような気がするのです。
    そしてその風潮を読み誤ったのが、飛ぶ鳥を落とす勢いだった小池さん、だったのでしょう。
    翻って見れば、自身の人気の源も、実はその浪花節的風潮からきたものだったのに・・・。

    自民党大勝のTV画面の中で、阿部さんが笑顔を見せずに神妙な面持ちで、花をピン止めしている姿を見ると、実は解散時には薄氷を踏む思いだったことと、本当はここで、舌を出して笑いたいのだけれど・・、というような心境が、良く表れていたような気がしました^^

    返信削除
    返信
    1. >本当はここで、舌を出して笑いたいのだけれど・・、
      笑いたいのに笑ってはならぬ、の心境ですか。ふふふっ。
      れいの件を聞かれる度に「より、丁寧に説明します」なんて言ってますが、白状するつもりはないのですから、更にウソの上塗りか、今まで言ってきたことのくりかえししか言いようがないはず。安倍さんもたいへんねえ。なかなか帳消しにならないもの、野党もひつこいからね(笑)

      削除
  5. なぜ野党が完敗するのかと疑問視し、それが安倍総理の画策でありかつ悪の権化の仕業のごとく批評して留飲を下げてはならないと思う。かつて与党の余りの堕落に閉口した国民は野党にも圧倒的支持を与えた。しかし何も行政能力を養っていなかった怠慢を暴露しただけで終わったことに反省がない。言うは易し行うは難い。考えたり言ったりするのは寝転んで鼻糞をほじり屁をこきながらでもやれるが、実行動は油汗を流しながら塗炭の苦労をしなければならない。議会で持論を展開するのは安易なことだが、実行できないものなら空論だ。あの時、曲がりなりにもあるいは恥を掻きながらもがむしゃらに実行し実績を上げておれば、今のような無様な負け方はしないはずだ。国民が騙されているように言うのはマスターベーションに過ぎない。国民はそれほどバカでないのだ。ちゃんと見ている。今回も舞台上で繰り広げられたドタバタ茶番劇を再度続けるなら、二大政党など永遠の夢となるだろうね。

    返信削除
    返信
    1. 一歩庵さんこんにちは。
      もうなんとなくサジを投げたような気分になっている婆なのですが、やはり選ぶのは国民なんですから、ちゃんと見てないといけませんですね。
      野党議員さんにふんばっていただくこと、汗を流して頂くことを切に願っています。

      削除