2016年5月23日月曜日

№1056 朝いちで……


  先日、TVの【朝いち】で、藍住のニンジンが紹介されていた。レポーターの方が、畑で生のニンジンを齧って『甘いっ!』と叫んでいた。

 我が家の前に少しばかりの土地があり、雑草を生やしてくのも困るので、役場の仲介で、農家の方に貸してある。昔と違って年貢などはいただけない。

 その畑は、お米を作り、そのあと作に【ニンジン】を作っている。ビニールで覆っているので、その季節になると、藍住には、あちこちで白いビニールの小山の並ぶ。

 収穫時ともなると、畑には、商品にならないニンジンが、ごろごろところがっている。機械で堀りながら、目ですぐ分かる割れたものや二股などをポンポンと捨てて行く。いつも「もったいないなあ」と思うのだが、それだけではない。収穫したニンジンの中でも、企画に合わぬものや、器量のよくない二流品は、手間、箱代を考えると、出荷しては損をするらしい。農産市などに、ビニール袋に入れて、安い値段で売っている方もいるが、大量生産している農家は、そんな暇がないのだろう。私がみたら、なぜこれが売れないのか、と思うような二流品だ。箱入りは、ほとんどが都会の方に高値で出荷されていくようだ。

 いつも、収穫すると、一箱、我が家に持ってきてくださる。私が、「もったいないから、売れないニンジンでいい」といって、そうしていただくのだが、箱に並ぶと何の支障も無い。
 ニンジンの季節には、農家はアルバイトを雇っている。近所でそんな仕事をしているAさんが、「ニンジンようけ捨てるのがもったいない。いるなら、持ってきてあげる」とおっしゃる。私が、「ニンジンあげたら喜ぶ方にあげるから、貰ってきて」と頼むと、翌日、どさりと持ってきてくださった。演劇仲間にもっていくと、皆さん、喜んで持ち帰ってくださった。2日ほどすると、また、どさりと。(笑)次の日、べつのグループに合うことがあったので、差し上げた。(Mさんが、二日ほどしてニンジンで作った美味しいポタージュをくださった。)

話が後先になったが、そのTVを見て、私は、冷蔵庫のニンジンを1本取り出した。先の方5センチほどのところが、よくみると、僅かに曲がっているだけだ。齧ってみた。確かに甘い。朝いちでとりあげられたニンジンだもんなあ。(^^)

4 件のコメント:

  1. 確かに畑に人参が散らばっていますね。味は変わらないのに勿体ない。以前マンション暮らしをしていたとき、6階の窓からのぞくと下の畑に大根がいっぱい捨てられていました。理由は人参とおんなじことでしょう。名産品なのでとてもおいしい。スーパーへわざわざ買いに行くよりは下の畑で拾ってきた方が手間もお金も省けるのですがそれはできません。何故なら他人様の土地へは入れないからです。

    秋になると鳴門金時が捨てられています。買うとかなり高いもの。拾いたいのですがそれもできません。

    売ると損するという今の仕組み何とかならないものでしょうか。

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    1. 本当に勿体ないことです。自分の土地であっても、自分がつくっていないので、入って拾うことはしません。言ったらどうぞと言ってくださるのですがねぇ。(笑)田舎の農産市のような所へ二級品を出している農家がありますから、私はよくそちらに出掛けます。かなり安いですから。

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  2. 今ドシャ降りの雨が降っています。先ほどまで郵便局へ荷物を運んでいましたので、滑り込みセーフと言うところです。 わたしの家でも良く野菜や魚を貰います。 娘と二人暮らしですから、ほとんどは近所の方や知り合いにあげるのですが、それも度重なると億劫になりますね。今も台所の勝手口に大根が二本と玉ねぎが少々転がっています。人にあげるのも、タイミングを逃すと難しいものがありますね。エッこんなものを持ってきて!!何て思われそうですからね。かと言って、貰って直ぐ人にあげるのも、くれた人の悪いような気もしますしね・・・。

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    1. 九州でも、地震の影響が少ないところにお住まいらしいので安心していますが、雨の土砂降りは、こまりますね。地盤がゆるんでいるでしょうから。どうか気をつけてくださいね。
      お人にモノを差し上げるのは、気をつかいますね。なんでもいらない物をくれて困ると、ぼやいていた知人がいます。(笑)

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