2015年9月12日土曜日

№974 施設見学




  9日10日と、富山型デイケアハウス『にぎやか』という施設の見学に行ってきました。本やネットで調べて行ったのですが、やはり、実際に見てくると、感じることもたくさんあり、とても参考になりました。
 今、この富山型というものが、全国的に広まっています。これを最初に始めた方は、『この指とまれ』という施設で、今年8月に、ナイチンゲール記章賞を受けられていますから、世界ても認められている方です。大まかに言いますと、老人だけではなく、だれでも受け入れて、家族のように、その人の幸せな気分での一日を施設で過ごさせてあげるのです。その方の指導を受けた方たちが次々と施設を作ってきました。

 ま、慈善事業ではありませんから、老人以外の子供や障害者には富山は、補助をだしているので、富山型というわけです。利用にはお金はかかりますが、介護保険ができてからは、ぐっと経営が楽になったようです。

 たとえば、今日、ちょっと親の都合が悪いので、半日赤ん坊を預かって欲しい、というとき、そうした施設にお願いすることが出来ます。裕福な方は、一日2800円くらいで預かります。その方の生活に応じて、いくらかの補助が出る仕組みらしいです。

 それより何より、いいことだと思ったのは、色々な方たちの集まりなので、皆さんがそれぞれ自分の出来ることを助け合ってしているので、認知症のお婆さんが、子どもの相手をしたり、ボランティアの方が、炊事を手伝ったり、障害者が見学者にビデオを見せて説明したりしているのです。20人くらい、の利用者が来ていましたが、にこにこと、動いていたり、ぼんやりしていたり、家庭の延長のように、すきなことをしています。一切束縛しませんから、皆でいっしょにする体操だの音楽だのはありません。気分によって、希望があれば外に出ることもありますが、スタッフも、いっしょになって笑ったりしゃべったりで、だれがスタッフやら分からないくらいです。服装もみんなばらばら。どなたがスタッフか、しばらくしないと分からない。(笑)
 自分たちも、将来そこに行きたくなるような施設作りをしているのです。何気もないちょっと大きめの普通の住宅を、少し改造したもので、最初は、お客さん?が、一日に1人だの0だのということで、大変だったらしいですが、今は順調に経営がなりたっているそうです。
 身体障害者の方で、毎日通っている方Aさんは、見学者の案内を受け持っていました。そういう方には、仕事に応じて多くはありませんが賃金が支払われています。(見学料11.000円 珈琲付き)彼女は、笑いながら、「この間、理事長から賃金いただいたので、何に使おうかな、と言ったとたんに、『顔の整形してこい』と言われました」(笑)そんなことが言える仲なんです。理事長は女性ですが、公演などに忙しいらしく、お留守でしたが。
 台風の関係で予定が崩されましたが、いい旅でした。 

 



2 件のコメント:

  1. ごまめさんこんにちは。わたしは昨日は一日車で出かけていました。
    仕事の関係ですが、収穫はまあまあというところでした。
    介護施設、と言うのでしょうか、最近はいろんなタイプのものが出現しているようですね。
    ニュースなど見ていますと、玉石混淆とでも言いますか、営利面が先走ったものも少なくないようにも感じられます。
    話は違いますが、今回の水害地域でも、ボランティアの方も居られる反面、空き巣も出現している様子。
    何事にも、人間の性善説性悪説が混在してるように思われてしまいます。
    ごまめさんの訪問された富山型のような施設が、主流として広まるように、祈るばかりですね。

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    1. kogaさんは、お忙しそうですね。何よりです。
      ある方は、家でいたら、誰ともしゃべらず、テレビみて、退屈したら昼寝するくらいだけど、ここでは、たよりにしてくれる人もいて、家にいるよりずっといいとおっしゃってました。
      何時の時代も、どこにも、悪い人間はおりますからねえ。いい方も悪いヤツもいるのが人間社会ということでしょうね。
      それでも、日本は悪より、やはりいい人たちがずっと多いのは救われますけど。

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