2016年2月23日火曜日

№1029 好きなもの


  好きなものといえば、食べ物の好き嫌いを思うのだが、いま書こうと思っているのは、それではない。陶芸品、焼き物が好きなのだ。まったく自分では、轆轤を回したことなど一度もないし、不器用で作れないのだが、見るのが好きなのだ。

骨董品等の鑑定をしているTV番組を何回かみたことがある。ある方が『これを見たとたん、ぜひ手に入れたくて、50万円で買ってしまった』と言う。鑑定の結果は5000円、というようなこともあって、面白かったのだが、それにしても、鑑定をする人たちの目利きというのはやはりすごいなあと感心してしまった。専門に研究されているので当然だろうが、それにしてもよく研究なさっている。

骨董好きの方であっても、よく騙されて偽物を掴まされるのだから、素人は、好き嫌いは分かっても、その品の良し悪しは、まったく判らない。私の目などは節穴だ。

だから、好い物を鑑賞するというよりは、「これいいなあ、好きやなあ」といった塩梅で見せていただくことになる。

あちこちで、陶芸展などもあり、見せていただく機会は、年に何度もあるし、愛媛へ行ったりすると、砥部焼の窯や、展示場には必ず寄ってくる。お金が無いので、高いものは買えないが、ちょっとした器や皿など、好きなものを買うことがある。湯のみ、茶碗、カップと、同じ窯場の、同じ模様のものを、3度に分けて揃えたものもあり、愛用している。

愛媛を車で走っていて、食事処に寄ったりすると、出てくる食器は、ほとんどが砥部焼なので、食事を頂きながら、器の鑑賞ということにもなって、楽しい旅になるのだ。(^^

余談になるが、たまたま寄った食事処で、我が家にもある○○パンの景品のお皿等が出てくると、がっかりしてしまう。やはり、そんなお皿で、客に出すのは、どうかと思うのだが、いかがなものかしら。(笑)

6 件のコメント:

  1. 愛媛は仕事や私用で良く通りました。八幡浜に上がり夜昼峠・・何れも高速道路の全くない時代です。砥部焼も見ました。白い磁器が印象に残っています。バイパスが出来て城が見えなくなった松山や、地元の人が言う、いまはる、や西条、新居浜、今も臭っているのか三島、駅の横が港という珍しい高松。国道11号線を何度も通っていると、レストランが少しづつ無くなっていたり・・。

    焼き物も好きです。特に植木の小鉢が好きなんですが、高価な物は持っていません。芸術品は上作の物を数多く見ないと目は肥えませんね。 安物は多く見る程、目が痩せて?来るようです。その点都会の人は有利ですね、わたしのように田舎に居ると、本当に良い物を見る機会が少ないですから、井の中の蛙に成りがちです。

    返信削除
    返信
    1. 愛媛は私も私用で何度も通りました。徳島も、大谷焼きというのがありますが、そこも何度も見学しました。でも、砥部焼が好きなので、大谷焼のものは、花瓶くらいしか持っていません。大谷から、砥部に出て行った作家がいらっしゃいます。その方の窯場をみたことがあります。作品は、珈琲茶碗セットを買いましたが、模様の多くは椿。椿はあまり好きではありませんが、敬意をはらって。(笑)帰りに湯のみを頂きました。砥部焼の温かみはいいですね。

      削除
  2. ごまめさんのブログを読んで、砥部焼の大皿とマグカップを買って愛用してます。暖かくぽってりしていて大好きです。友人へのプレゼントにも買いました。

    インドで何か買う時に、1000円と言われた商品を、値切って値切って
    500円で買ったとしましょう。後からインド人なら300円で買っていると
    知ると、日本人はだまされたと怒ります。インド人は、それはビジネスだと言います。
    商品価値ってそんなものではないでしょうか。お互いに納得して取引したのに、
    後から文句を言うのはいかがなものでしょうか。

    返信削除
    返信
    1. そういうことになりますね。騙されたのではないのですから、文句は言えませんね。私の友人は、中国で、Tシャツ10枚を紐で十文字に結わえてあるのを3000円というのを1000円に値切って買ったところ、まともなのは3枚。あとは、使い物にならないものだったと怒っていましたが、中をしらべなかったのが落ち度ね。中国には、そういうこと、よくあるらしいですから。(笑)

      削除
  3. 「印度では商品に値段はない」と、今読んでいる本に書いてあります(ひろさちや。仏教的生き方のすすめ)売り手と買い手が納得すればそれが値段だそうです。日本的考えが絶対ではないんですね。

    砥部焼は私も見に行きましたが、余り印象に残っていません。萩焼のほうが何故か好きです。

    返信削除
    返信
    1. 売り手と買い手が納得すればそれが値段というのは、骨董品などには、そういうことがあり得ますし、合理的ですね。日用品や、生活費んは、そうはいかないでしょうが、それが出来るというのは、宗教的な考えなんですかねえ。
      萩焼もいいですね。二度ほど息ました。湯のみや菓子鉢を買いましたが気にいってます。

      削除