2016年4月24日日曜日

№1047 抵抗力


被災地には、まだまだ多くの方たちが避難生活を送られているようで、色々と病気がはびこって来る危険があると、報道されています。衛生状態も悪くなっているので、手洗いその他に気をつけるようにとのことです。こうした現状の中でも、抵抗力のある人たちは、病気にもならずに暮らしています。

この、抵抗力というものは、持って生まれたものもあるのでしょうが、最近の子どもたちや、若者は、抵抗力が低くなっているようです。その原因は、雑菌と触れ合う機会が少なくなったということらしいのです。

以前読んだ本には、【雑菌と触れ合う生活が、バイ菌に強い体をつくる】ことを書いてありました。手を洗い過ぎるのもいけない、石鹸など使わぬのがよい、床に落とした物は、拾って食べる、と。

そういえば、私たちの子どものころは、食事の前に、石鹸で手を洗うどころか、そのまま、テーブルについていましたし、テーブルに落とした食べ物も、手でつまんで口にいれていました。

消毒された乳房や、哺乳瓶で、乳を飲んだりはしませんでした。

食中毒を起こすような悪玉大腸菌は、毒素を生みだすために、100の力のうち、70をつかいはたしており、残り30程の力しかありませんので、雑多な菌の住んでいるところでは、生きられません。食堂や、給食の現場のように、いつも清潔にしているところでは、繁殖しやすいのです。そういう点では、我が家の台所では、雑菌もたくさんおりますから、食中毒など、起こりません。

また、手や喉、他の皮膚には、普段から、雑多な菌が住んでいるのがよいので、きれいになり過ぎたところには、ウイルスは簡単に増殖しやすくなるので、手や喉のうがいも、水でさっと流すだけでよいのだそうです。大事な皮膚常在菌を守りながら、汚れを落とすことが大切というのですから、無精者の私の生活は、理想的かもしれません。(入浴時だけ、軽く、石鹸で洗うだけで、十分とのこと)

ちなみに私は、インフルエンザにも、食中毒にも罹ったことはありません。けっこう【抵抗力】があるのは、常に雑菌と同居しているためのようです。(^^

 

4 件のコメント:

  1. ごまめさんは雑菌と同居しているそうですが、雑菌自身のようなわたしは、インフルエンザ予防も受けたことがないのに、掛かったことがありません。 食中毒も・・と言いたいところですが、食中毒には二度掛りました。 二度ともタコが犯人でした。 一度は弁当屋のオカズのタコで、この時は250人ほど食中毒になり、入院5名で新聞にも載り、二度目はラーメン屋のタコでした。
    すかんタコ、と言いたいところですが、寿司でもタコとイカは大好きなんです。 話がズレましたが、孫たちを見てましても、確かに清潔にさせますね。
    歯磨きを小さいころから徹底して親が遣ってるのだけは、ちょっと羨ましい感じがしますけど。

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    1. ほんとに歯磨きだけは、羨ましい。昔は、歯が生え換わるまでは、虫歯になっても、抜けたら幸いとばかりに、糸でくくって抜いてましたね。磨く習慣がなかったので、永久歯になっても、なかなか磨かなかったものです。

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  2. 昭和に入った途端、農家に生まれた私はおよそ衛生などには無関係な環境で育ちました。満州事変、しな事変、太平洋戦争、もう食べ物のない時代でしたから、床に落ちたものだろうと、少々腐ったものだろうと、口に入るものは何でも食べました。

    それでも死なずに長生きしているのが私たちの世代。蚤、虱、お腹の中には寄生虫、栄養なんか考えても詮無い時代、その私たちが長寿社会を作ってしまった。結核は死病だったし、腸チビスや赤痢も珍しくなかった。まあ免疫はたっぷりとできたと思います。

    実は今の神経質すぎる育児を見ていると、危なつかしくて仕方がないのですが、昔を持ち出しても、理論づけされた今の育児法には対抗できませんから。まあ触らぬ神に祟りなしの方針を堅持しています。

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    1. ま、多様な菌との共生が、病原菌に強い体を作るなんて言っても、その子の親も、神経質に育っている方が多いのですから、もう遅すぎますよ。(笑)

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