2016年4月27日水曜日

№1048  豊か過ぎる


罹災地の生活を移すTVをみていますと、水道が使えない、電気が使えない、といった生活が、いかに不便であるかが、想像されます。思へば普段私たちは、随分と、贅沢な、豊かな生活をしています。「もったいない」ということばは、死語に近いようです。お風呂に入っても、どれだけの水と、電気やガスを使っているのか、などと考えたことはありません。毎月の水道料金を引き落とされると、「あ、今月は多かった・少なかった」と思うくらいで、だからと言って、どこでどれだけ無駄をしたのかしら、などと考えたこともありません。豊か過ぎる現状を反省させられます。

一方、世の中が活性化するには、どんどん消費をしなければならない仕組みです。賞味期限が近くなった物は、売れないので捨てるという時代なのです。まだ使えるもの、食べられる物を捨てて、新しいものを買い求める生活を求められています。車にしても、古くなれば税金は高くなります。いやなら早く買い換えろと言わぬばかりです。

経済経済と、経済ばかりに気をとられてきた政治ですが、どこかに何かを忘れてきたような気がしてなりません。憲法にうたわれている【幸せになる権利】など、絵に書いた餅のように、手に入れようとしてもがき苦しむ人たちは、増え続けています。前進のみがいいとは思えない昨今です。

 

4 件のコメント:

  1. 湯布院でまた震度強の地震がありましたが、此方は全然解りませんでした。震源地が浅いと(今回地下7km)局地的に成ると言いますが、そんな感じです。
    熊本湯布院の人のために、早く収束してほしいです。 地震が収束しないと、以後の生活の目途も立ちませんからね。
    わたしは豊か過ぎる生活にも、余り縁無く過ごしているようです。 世の中がどうあれ、余り左右されることもなく、トイレットペーパーを追い回すことも無く、株を持っている訳でも無く、ただ我が路地を行く、ですね^^ 
    別にそれだからどうだ、と言うことも無く、そんな中でも楽しみを見つけて生活していれば善いのだ、と思っています。 本と音楽と映画と、あとは孫の成長と商売が有りますからね。

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    1. kogaさんのあたりは、心配ないのでしょうか。これだけ地震の回数が多くなりますと、大地震の前ぶれみたいで気持ちが悪いです。
      くれぐれも、油断なさいませんようにね。

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  2. kogaさんはいい生活をなさっていますね。人と比べるのは人間の業みたいなものかと思うのですが、周りが豊かな生活をしているとどうしてもそれと同じ生活をしたくなるんです。それが当たり前になってしまいます。無理して周りに合わそうとするものですから、貧困感に悩むことになります。

    豊か過ぎる生活というのは、人間を弱くしますね。基本的には生きてゆけるだけの衣食住があればいいわけですが、それでは満足できず、より快適に、より便利に、を追い求める。結果、大切なものを失ってしまうのではないかと思います。

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    1. 何だかんだと言いながらも、私たちは、もう贅沢も美食も望んでいませんから、貧困の部類に入っても生きていけますが、これからの方たちは、どうなるのでしょうか。真面目に働いているのに格差が大きくなる不平等は何とかしなくてはねえ。

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