2016年11月27日日曜日

№1105 年金


  ある団地に住む友人曰く。「もうあたりは老人ばかり。若者はだれもおらん。皆さん息子の出来がよくて、都会に出ていってるんよ」と。この団地に住む老人は、皆さんほとんどが年金暮らし。私だって年金だけで生活しているので、年金問題は他人事ではない。年金の改革案が、強硬採決だなんだと、与野党が争っているが、年金が少なくなろうが増えようが、手に入るだけの生活をするしかないのが年金暮らし。ただ、現状を思うとむげに反対ばかりを唱えてもしかたがないとも思う。

老人が増えて若者が少なくなることは、とうの昔から分かっていたことなので、その対策をしてこなかった政治が悪かったのだが、そんな政治に文句を言うことなく、政権をにぎらせてきたのだから、今更文句を言ってもはじまるまい。年寄りには、まことに住みにくい世の中になってきた。老人施設はこれからは不足して、中々入れないだろうし、施設は施設で、いきとどいているように見せかけながら金儲け主義に走っているところも少なくない。正直、これからは、頼りは自分自身しかないと覚悟しなければならないと思う。

 と言うものの、何の手立てがあるわけではない。ただただ、寝込まぬように、健康のまま、ぽっくり逝きたいと思って 痛い膝や腰を騙し騙し歩いたり体操したりするくらいのことだ。そうした努力をしながらも、だんだんと認知症的物忘れがひどくなりつつある現実。【宵越しの金はもたねえ】の江戸っ子のように、【宵越しの知識は持たねえ】主義になりそうだ。

 

4 件のコメント:

  1. 大体同感ですね。票を貰えなければ政権は得られないので、政治家はみんな耳当たりのいいことを言うものです。どの党も同じだと思いますよ。

    私たちの世代が子供を作らなかったので、こうなってしまったんだと思います。それと家族観の変化。親を見るのは嫁の仕事だったのがいつの間にか、変わってしまった。これは民法のせいでしょうか。

    どっちにしても先は明るくないようですね。年金も減るでしょう。私はもう死んでもいい年齢ですが、団塊の世代は可哀そう。好き好んであの時代に生まれてきたわけじゃなし・・戦後の廃墟から立ち上がった苦労を今の人は知らない。高度成長期に無駄をして、と今の人たちは言うけれど、中学校を出るや否や集団就職列車で都会に送られ、兎小屋で子育てしたんですよねえ。その子達が今、親を持て余しているんです。時代と言うのは仕方ないものですね。

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    1. 考えようによっては、親世代が私達の親世代とちがって、子にたよらなくても、生活出来るようになったこともあるでしょうね。私身らは、年金の無かった親の生活は、あるていどたすけなければなりませんでしたからね。
      助けて欲しい親も、助けててもらえない時代です。子どもも大変な時代になりましたものね。

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  2. わたしも物忘れと言いますか、うっかりミスが多く成ってきました。最近の傑作は、店の事務所から、電話機の子機を持って家に帰るのに、店のTVのリモコンを持って帰って(ちょっと色が似ているのです)、それをトイレの中にまで持って入っていました。
    子機の積りで、持って出ようとしたら、TVのリモコンが有るので、自分でも可笑しくて笑ってしまいました。 こんなにして、何も分からなくなってしまうのも、良いかも知れませんね。子供は大変でしょうけどね。施設に入れるお金も無いでしょうから。
    わたしの父の時代は年金も良くて、わたしの子供に定期預金をしてくれたりしてましたが、わたしの場合は、自分で食べる分も無さそうです。
    細々と商売を続けて、少しでも子供に負担をかけないようにしたいのですが・・・。

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    1. だれしも先のことはわかりませんよね。年金だって、どうなるか。もうピンピンコロリしかありません。(笑)

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