2016年12月23日金曜日

№1114 国家の品格


  日本の温泉施設『大江戸温泉物語』という施設そっくりの偽物が中国にオープンしたというニュースを聞いた。中国が、色々な商品の偽物を作って安売りしているのは前々からなので、あまり驚くこともないのだが、今度は、堂々と名前からすべて同じものを無断で作って営業しているというのだ。中国のお家芸のようなもので、日本の領土にちょっかいを出したりすることも総て中国国家の品格の低さを裏付けているものだろう。

 そもそも品格ということばは藤原正彦氏が『国家の品格』という本を出版されて関心が集まったが、国家だけではなく、個人にもよく言われていることだ。「品、品格、上品、品位、下品」などなど、個人を評するとき、口には出さずとも、心の中では、感じとることはよくあることだろう。国というのは、個人の集まりなので、品格の低い者が大勢いると言うことなのかもしれない。だから政治家だって、品格の劣る人たちが集まっているのだろう。

 そう言う国は好きになれない。好きになれない国は中国だけではない、ロシアだって品格は低い。日本の国と闘ったのも、条約を破って、日本が負けることがはっきりしてくると参戦して来たし、しかも僅かの日数しか闘っていないにも関わらず、シベリアに多くの兵士を連れていき、何年も酷い労働をさせ、多くの人達を死なせ、領土まで分捕ってしまった。戦後70何年もたっても、戻してはくれない。

 そもそも品というのは、大国だから上品、裕福だから上品、貧しいから下品、大学出だから品格がある、というものではない。ま、歴史や育ち方にもよるのだろうが、その人の心の持ち方に重きがかかっていることなのだ。良いことをしても、自慢ばかりしていたのでは、品格は落ちるだろう。

 日本人は、昔の武士道というものを学んできたせいもあって、人の道というか、道徳心もあって、中国に比べると、ずっと国家の品格は高いだろう。ただ、今後のことは解らない。戦後の教育の欠点が、色々と現れているからだ。自分さえよければいい、という考えでは、品位などはたもてない。

 私も,婆さんとはいえ、装いや生き方に気をつけて、メッキの剥げぬよう、やっていきたいものである。

8 件のコメント:

  1. 品格大事ですよねぇ。肩書きよりもお金よりも…

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    1. 女性の品格とかいう本も、本棚に並んでますが、けっこう難しい。(笑)

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  2. 品格大事ですよねぇ。肩書きよりもお金よりも…

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  3. パソコンの接続がおかしくなりましたのでタブレットから送りました。今日は先ずはのお試しです。

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    1. タブレットからの送信、大丈夫でーーす。(^^)

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  4. わたしは、この日本列島の位置が、凄く日本人の性格形成に影響を及ぼしているのだろうと、かねがね思っているのです。日本列島がもっと中国に近く、簡単に行き来できる距離であったり、また完全に大陸とくっ付いていたなら、過去から現在に至る日本人というものは、おそらく今とまた違う存在になっていただろう、と思うのです。
    もしも中国から独立して一つの国を創っていたとしても、そこの国民性は、長い歴史の中で、多くのヨーロッパ諸国から国土を蹂躙された上、現在の中国に顕著に見られる如き、その場凌ぎの儲けだけ上がれば良い、と言ったような、恥とか外聞などは然程意識もしない国民性に成っていたでしょうし、反面、中国大陸より、今の距離の倍ほど日本列島が離れていたとすれば、多くの中国の文化文明や、大陸の文化宗教などは到達することも無く、日本独自のみの、やや薄い文化しか発展していなかったかも知れません。
    日本列島がもっと北に在れば・・またもっと南に在れば・・・、そんなことを推測して見る時、今の位置の絶冥さをして、初めて、この今の国民性が形成されたのでは、とも思えるのです。 そして品位品格の軸の捉え方もまた、色合いの違ったものに成っていた気がします。

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    1. kogsさんのおっしゃること、よく解ります。歴史も変わり、人間もかわっていたでしょうね。
      どちらにしても、どこの国にも、立派なかたもおれば、そうでない方もいますから、結局は、>今の色合いに到達したのだろうと思うのです< ということですね。

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  5. 読み返したら最後の一行ちょっとおかしかったです^^;

    そして品位品格の軸の捉え方もまた、今の色合いに到達したのだろうと思うのです。

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