2017年1月23日月曜日

№1124 指

  朝、洗濯物を干していると、指先の感覚が亡くなるほど冷たかった。最近は、指の感覚が鈍になっているし、右手の指の第2関節が痛いので、何をするにもちょっと不便である。それでなくても不器用というのに、字を書いても紐を結んでも上手くは出来ない。

不思議なもので、普段はそんなに思うこともないのだが、指先の感覚というのは、たいしたものである。ゴム手袋を穿いての細かい作業は、とてもやりにくいし、紐などもうまく結べない。料理なども、冷たいからと言ってゴム手袋等履いてやると、包丁など怖くて使えない。手袋の先を飛ばすか、悪くすれば指先を切ってしまうこともある。

昔、夫が酔った勢いでか、『駅前で友達になった』なんて言って、アメリカの青年二人を連れて、タクシーで帰ってきたことがある。夜の8時頃から、11時すぎまで、雑談していたのだが、私はまったく蚊帳の外で、ただ皆が笑えば笑うだけだったが、彼等が、もうホテルに帰るというとき、夫が「英語の勉強させてもらったわ。何か土産を持たせてやれ」と言うので、ちょうど日本風の風呂敷があったので、お渡しすると、箱から出して首に巻いた。これは、こういう風に使うものだと、使い方を見せてあげたところ、彼等は面白そうにやりだしたのはいいが、結局結ぶことが難しく何度教えても、結べなく、結局マフラーにするというのだ。結ぶことが、そんなに難しいはずはない。靴の紐などは結べるはずだから……。(アメリカ人って、指先が不器用なのかなあ)と思ったものだ。今思うと、不器用というよりは、慣れていないと言うことだろう。

余談になるが、そのあと、夫と彼等を車に載せ、徳島のホテルまで送ったのだが、『ああ、今日は英会話の勉強がタダで出来た』と、ご満悦。私が、「えっタダ? お酒も出したし、ちょっとした小料理屋さんくらいの接待したよ、お土産まで持たせたし……(大袈裟やけど)」と言い終わらぬ内に、夫の鼾が聞こえだした。


4 件のコメント:

  1. ご主人は愉快な人だったようですね。思い出が多いでしょうね。       わたしの場合は、靴の紐が良く結べません。 どうしても最後の結ぶ所が、横に成らず縦に収まってしまうのです。それでも最近は、考え考えやってますと、何度目かには横に収まったりします。何か知恵の輪をやってるような感じです。それでようやく横に収まった紐は、もう二度と解かずに、そのまま履いたり脱いだりするのです。近い所は、つっかけたまま移動します^^

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    1. 愉快というよりも、豪傑というか、枠に収まらない人でした。(笑)
      腹のたつことも、可笑しくて笑ってしまうことも良くありましたね。
      横結びは普通の結び方で、縦結びは、忌み嫌う結びですから、あまり結びませんけど、結び方を憶えると、簡単ですよ。

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  2. 指は敏感ですからね。指先が器用だと何をしてもうまくできます。残念ながら年を取ると他の器官同様、動きが鈍くなるんでしょう。私など指どころか腕全体がうまく動かないので、文字がうまく書けません。これは老病のせい諦めています。

    kogaさん、縦結びになるのは1回結んで、次に結ぶとき上側になった部分を上側から回さず下側から回すからですよ。マ、口で説明するとややこしいですが、実物で説明を受ければすぐわかります。

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    1. 不器用者は、どこまでいっても不器用なので、、老病になると、更に不器用になりますから、どうしようもないです。(~~;;

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