2015年10月10日土曜日

№983 腸内細菌 その1


  前回挙げ損なった№981 腸内フローラーについての本のことを№982に書きましたが、その内容について、有難いお話を(笑)書いておきます。(東京医科歯科大学名誉教授藤田紘一郎氏著)

 私たちが、病気にならないためには、どうすればよいか、健康のために、最も気を使うべき相手は、「腸内細菌」であることが、近年の研究でわかってきた。「腸内細菌」は、病原菌を排除し、食物を消化し、ビタミンを合成している。また、人が幸福感を覚えるとき、脳内は、ドーパミンやセロトニンといった幸せ物質が分泌されるが、それを合成して脳に送っているのも「腸内細菌」である。更に、人が病気にならないために、体内では、免疫が常に機能しているが、その働きは、およそ70%を「腸内細菌」が築いている。

 腸が原因と考えられる病気は、脳から心臓、関節、心まで、あらゆる部位に及ぶとされていて、それは、「腸内細菌」の働きが、免疫に深く関与しているからである。「腸内細菌」のバランスが乱れて腸が不調になれば、免疫がうまく働かず、病が引き寄せられる。逆に、「腸内細菌」のバランスを整え、腸を健全に保てば、病気を避けられる、ということである。親の遺伝で、ということがよく言われるが、「腸内細菌」さえ、元気なら、そういう心配はない。同じ親から生まれても「個体差」というものがあり、遺伝子の受け継ぎ方も違う。たとえ病気の遺伝子を受け継いでいても、必ず発病するものではない。発病するかしないかの別れ道は、「腸内細菌」の数と、そのバランスがいかに整っているかにある。

 腸を元気にするために、私たちは何ができるか、その方法子を本書の中に書かれている。

  1. 腸をダメにする食べ方、鍛える食べ方
  2. 腸をダメにする食べ物、鍛える食べ物
  3. 腸をダメにする生活、鍛える生活
     ということで、大切なことを順次簡潔に書いていくことにします。
     

2 件のコメント:

  1. ごまめさんよく勉強なさっていますね。腸内細菌と言う言葉はよく聞きますが、詳しい事は何も知りません。おいおい教えて下さるそうですから楽しみにしております。 それにしても、1冊の本をこんなに簡潔にまとめるなんて凄い才能ですね。

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    1. >1冊の本をこんなに簡潔にまとめるなんて凄い才能ですね。
      違います。これは、著者が、初めに書いてあるものをまとめただけです。(ヘヘ;;

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