2014年9月1日月曜日

難しい質問


もう9月になった。夏も後ろ姿を見せている。大きな爪痕を残し、暴れまくったた夏なので未練はないが、秋こそは、静かに静かにやってきてほしいものである。

「性根って何ですか」という生徒の問いに、「根性のことや」と答えた先生。別の子が、「根性って何ですか?」と聞くと、先生「性根や」(笑)

先生も子供も笑っていた。昔、隣の教室から聞こえてきた漫才のようなやりとりだ。

先日、本屋での会話を盗み聞きした。小学生の中学年くらいかな? 女の子が「魂って気持ちのこと? 心のこと?」と、母親に聞いている。母親は、「うん」といいながら、自分の読んでいる週刊誌から、目を離さない。(笑)

そういえば、昔これと同じような質問を、だれかに受けたことがあるなあと思ったが、だれかはっきりとは思い出せない。孫か、教え子だろう。

うーーん。相通ずるものはあっても、簡単にイコールで結ぶことも出来ないように思うが、ま、相手は小学生。難しいことはわからないだろうと、詳しくは言わなかったにちがいない。

【気が変わる】のと、【心変わり】はちょっと違うし、まして魂ともなれば、その重みはぐっとちがってくる。

気持ちが変わることは別に咎められることはあまりないし、よくあることだ。心変わりはそうはいかない。よい場合もあるが、ちょっとした騒動のおこりそうなこともあるやもしれない。魂となると、人の真価を問われる精神の核ともなるものだ。神や仏の分身の宿るところと説く人もいる。

柳沢桂子さん訳「般若心経」によれば、この宇宙に存在するものは、すべては粒子から出来た一枚の布のようなもの。肉体も心もないとおっしゃる。魂も無であり空なのだ。

私は、魂も肉体も全てが無・空という悟りとは程遠い人間なので、この齢がきても、死ぬことはイヤなことである。イヤなことから何とかイヤでなくなるために、あれこれと思いをめぐらせている凡人である。

でも、魂が肉体を離れて、千の風に乗って自由にとびまわれるならば、そななにイヤなことでもないなあ……なんて思ったりもする。

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