2015年4月2日木曜日

№909 春本番と共に……


 春本番となりました。桜の満開も近いことでしょう。でも、いいことばかりではなさそうです。新年度より、色々な物の値段もアップしそうです。反対に、年金などは、物価の値段が上がっても、上がらない仕組みになるそうですから、景気がよくなっても私どもの生活は、じり貧の形となっていきそうです。

これも、時代が時代だけに、我慢をしなければなりません。これから先の人口構成を考えますと、何とも恐ろしいような構図でありますから。

それにしても、今の政策のように、富める者がどんどん富んで、そのオコボレが貧しい者に回って来て、生活が向上していく、というような構図では、ますます貧富の格差は大きくなっていくばかりだと、素人でも思うのですが、どうでしょうか。

フランスのピケティ氏というお偉い学者さんの書かれた【21世紀の資本】という高価で分厚くて重たい、読みにくい本が、そのようなことを実に丁寧に歴史的にも詳しく書いてあります。この本が、大変な売れ行きとなっています。私は、とてもそんな本を読みこなす力は有りませんから、この本のサブテキストのような本を買って読みました。

 この方の理論で言いますと、資本主義というのは、格差は広がるし、結局日本のアベノミクスは、失敗だと。と書いています。マルクス主義ではありません。根本的矛盾は、国民所得の成長率よりも、資本資産の収益率が上回っているということです。それを、 r>g という不等式で表現しています。
 ま、簡単に言いますと、お金持ちの資産運営で増える財産が、一般国民の収益を上回るので、格差は、広がるということです。最もなことです。だから、安倍さんの言うところの、大企業がもうかれば、自然と国民は楽になり、格差は無くなるということは、あり得ないという理論です。一般の市民の方々が、ちょっとばかり、給料が上がっても、富める方たちは、それ以上に太っていくということです。

願わくば、富豪以外の私たち皆さんが、ま、【中流の下くらいの生活をしているな】と思えるくらいの生活環境で暮らしたいものです。

ま、古女が、こんなことを言っても、どうにもなりませんけどね。

2 件のコメント:

  1. 資本主義は何時か(何時か分かりませんが)終わりが来るでしょうね。資本家が太れば庶民が楽になる、なんてありえないと思います。科学的根拠はありませんが私の直感です。
    そして社会不安が起き体制は内部から崩壊する。蚯蚓の戯言かも知れませんが生活者の直感は案外当たるかもしれません。

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    1. そうなんですよ。生活者の直感って、あまり狂いはありませんね。
      安倍さんの言うとおりには、なかなかなりませんよ。
      消費税が10%になる時も、収入が増えているとも考えられません。ますます苦しくなる日立が、増えているでしょうね。

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