また朝ドラ【まっさん】のことですが、息子を戦地に送り出す父親の様子が映し出されました。私はその時、昔母が、父の出征を見送って家の中に入るなり、奥の間に走り込んで、押入れの戸をあけ、積みあげた蒲団に顔を埋め、泣きだしたことを思い出しました。身体を震わせながら、声を噛みしめても漏れてくる嗚咽に、子どもながら驚きました。息子や夫を、戦地に送り出す辛い気持ちは、戦後生まれの方には分らないのでは……。
ドラマの中の父親も、弾にあたらぬように、逃げ回っても生きて帰れと言いましたが、それが親心でしょう。
戦争にいかず、国を守っていた国民も、家を焼かれ、身内を爆撃で殺され、丸裸になった人たちは、大勢おりました。どんなことがあっても、どんな目にあっても、戦争よりましだ、戦争だけはしてはならないと、総ての国民は思ったはずです。
キナ臭い法律が出来そうで、落ち着けません。日本が戦争を始めることはないにしても、戦争しているところに出かけて、戦争にに参加出来る国になってしまいそうです。
もう、戦争を知らない人たちが、国の舵取りをしているので、戦争の恐ろしさを骨の髄まで知っている者には、怖くてなりません。
70年という歳月は、戦争の怖さを、だんだんと色あせたものにしてきたようです。子や孫たちの世代に、戦争などに巻き込まれるようなことだけは、私たちでストップさせねばと思うものです。
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