2012年8月4日土曜日

原発への私見


今日、TV【激論!クロスファイアで、】に『エネルギー戦略と民主党政策の今後』ということで、田原総一郎氏の司会で、民主党政策調査会長代理仙谷由人衆議院議員が出演なさっていたのをみせていただいた。

前にも書いたのだが、仙谷氏のお話を聞くと、やはり、原発問題は、理屈を超えて感情的になってはいけないと思うのだ。



今、国会をデモ隊が取り囲む騒ぎが、大きく取りざたされていて、マスコミも、それを煽っているかにみえるのだが、でも参加者のおっしゃるように、「どんな不自由な生活をしてもいい。原発はゼロにせよ」というのは、どう考えても無理と思うのだ。

私個人は、戦中戦後の生活を思えば、どんな辛抱も出来る。蝋燭での生活だって出来るし、団扇と蚊帳の生活も出来る。携帯もパソコンも無くても生きていけそうだ。ただ、それだけ辛抱が出来ればよい、と言う問題ではないから困るのだ。先日もインドで6億人の人達が、停電で大変な目にあっていたが、戦中戦後の時代と全く違う社会に住んでいることを忘れてはならないだろう。世は全てが電気で動いている時代であるにもかかわらず、自家発電などの設備のあるのは、一部の企業や病院のみ。今、停電したらどうなるか、我が家では、トイレも風呂も電話ももちろんのこと、使えるものは、電池で動く時計と箒と団扇くらいのものだ。生活だけではない。産業にも大きな問題が起こるのだ。

しかも、簡単に火力発電が取って代われるものでもない。火力発電所が使う石油の高値止まりで、電気代の高騰のみならず、工場の利益は皆アラブに吸い上げられていくので、働く人の収入はだんだん下がるし、国の借金までが増えて行くのだ。景気も良くならないという結果である。おまけに、鳩山総理時代に世界に向けて発信している環境汚染削減の問題もある。

しかし、政府も、原発を好きで稼働しているわけではない。脱原発依存を目指しているので、そのための計画を3通り検討していて、自然エネルギーを、2030年までにどれだけとりいれられるか、そのためには、各家庭でも屋根などに毎日1キロWの電力を生産できる設備が1500万戸設置するとか、色々と考えているのだが、そうしたことは、あまり国民には、知らされていないのが問題のように思う。

つまり、脱原発には、計画と、時間とお金がなければ実現できないということなのだ。



自民党が、長い間で作ってきた東電との癒着その他もろもろの問題を、自民党は、一切触れず、口にチャックしたままだ。民主党、とくに仙谷さんに解決をまかせてしまっている体質を、田原さんは、厳しく批判されていた。「自民党は、政権をとる資格なし」とまできめつけていたが、私も同感である。

今は専門家が、まずはこの原発は問題なしと決めたことを、信用するしかない。
政治家だけではなく、我々一般の市民も、自分のことだけを考えていては、世のなかは動かないことを、あらためて感じた。

書きながらふと思った。私の知人には、人工呼吸器を付けて家庭で頑張っている方が二人いる。もし、停電となったら、どうなるのか、近くに発電機のある病院はあるのか、などと思う。

計画停電で、事業を縮小したため、正社員を首になって、今は派遣社員となった若者も知っている。

そうした人たちの思いも、私達は心にとめていなければならないと思うのだ。

2 件のコメント:

  1. 昨日孫の結婚のお慶びに行った。孫は近くのマンションを借りているとのこと、孫が、ちょうど実家に帰って来て部屋が暑くてたまらんとのこと、それも両親が節電を兼ねて電気代も節約せよと言ってエアコン3台を1台減らしたのこと、熱々の彼らは暑いから喧嘩ばかりしていると言う・・・実家の自分の部屋から外して持って行くとのこと、祝い金で買ってもらうようにと言って帰ってきました。若者は脱原発をどう考えているのか、我が家でもちょっとした事件がありました。(笑)大変な問題ですね・・・

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    1. 新婚さんの犬も食わぬケンカですか。(^^)
      でもケンカにならない程度に涼しく暮らすことですね。
      節電が原因で離婚なんて騒ぎになったら困りますからね。(笑)

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