2012年8月1日水曜日

8月


8月。酷暑の名に相応しい暑さが続いている。

省エネも、もう耳にタコが出来るほど聞かされてきて、どこも取り組んでいるらしいのだが、私個人的には、何年も前から省エネは、実行している。いや、省エネなど、関係なく、エアコンの設定温度は高くしているし、寝るときはお休みタイマーを1時間にして、それ以後の眠っている間は、エアコンなしである。体が冷え過ぎると、体調が悪くなるのだ。


団扇の出番が多くなったようだが、団扇は以前から毎年頂くものがあって、たくさん売るほどたまっている。
どの団扇も、まったく同じで、絵柄が違うだけ。すべて白いプラスチックの骨に色々な模様の紙を張り付けていて、裏を返せば、頂いた先の会社名が宣伝印刷されている。何の面白味もない。頂いてこんな文句は言えないのだが、風情がない。

文句があるなら、1本ぐらい、風情のあるものを、お金を出して買っておけばいいのだが、それはしない。それほどまでに団扇に情があるわけではない。


団扇は、四国の丸亀市が本場と聞いたことがある。最近こそ、団扇の出番が多くなったものの、一時は、ずっと下火だった。
そんな折、どうにかして団扇を売りたいと考えた若者の商売根性から、扇子に似立てた三角の団扇を考えて売りだしたら、飛ぶように売れたらしい。それをTVで見たことがある。風は、円い団扇と変わらないし、紙や骨の材料は、半分だと、宣伝していた。

私もモノ好きで、たくさんある団扇の中の一本、葬儀屋さんから頂いたものを、三角に切ってみた。(葬儀屋さんには悪いが、葬儀屋さんの名が入った紙袋にしろ、団扇にしろ、使うことはないのだ)

が、やはり、円い団扇のほうが、風は多いと思った。

ま、私の作った扇子団扇と、基本的な作りが違うので、宣伝の方が正しいのかもしれないが……。


昔は、どこの家にも、大きめの渋団扇というものが、竈のそばや茶の間にあったものだ。今では、飾り物として売っているくらいで、家庭ではお目にかかれない。
むろん、渋団扇は宣伝用に使うには高すぎるのだろう。くださる方がないのだから、当然のことだ。


扇風機も無かった時代、湯上りの褌姿のまま、大きな渋団扇で涼をとっていた父の姿を今も思い出す。

2 件のコメント:

  1. 節電ですが私の部屋はエアコンなしには過ごせないです。窓は東側に1ヶ所、入り口は密閉している。風は通らない。ベランダはコンクリートで日は照れるだけ照り付けています。カーテンまで熱くなるんですよ。

    初め扇風機を置いていましたが、邪魔になるので持って帰ってもらいました。団扇は誰にもらったのか3本ほどあります。渋団扇もあります。でも、団扇を使っていては何もできないので、殆んど使いません。電気がなくなったら、山のお家に逃げて帰らないと仕方がないですね。

    返信削除
    返信
    1. マンションの夏は、エアコンなしでは、とても過ごせないでしょうね。
      私の家も、大きな辛夷が西の窓のところにあつたのが、なくなったので、まともに西日が当たるようになつて、随分違います。木陰というのは、ほんとに涼しいということがよく解りました。

      真夏、都会が停電したら、どうなるのでしょうね。怖い話しです。

      削除