2014年4月27日日曜日

ロコモ


最近よく【ロコモ】とか、【ロコモティブ症候群】とかいう言葉が使われています。こんなカタカナことばは、まったく馴染めないのですが、これを日本語でいうと、長たらしくなるのでしょうか。
一口にいいますと、人間の身体の中でも、とくに運動と関わりの深い「骨」「関節」「筋肉」の部位をロコモと呼ぶそうです。
加齢とともに、下肢を中心にこれらの部位の機能が衰えてきて、立ったり座ったりするのがつらくなり、ついには「歩く」ということもままならなくなってしまう、その危険性が高まった状態を「ロコモティブ症候群」というそうなのです。
ま、そうならないために色々と気をつけなければならないのですが、いま、日本ではロコモティブ症候群の患者が急増中だそうです。それは老人が急増しているのですから、当然のことでしょう。

この間、TVで見たのですが、最近、子どもたちが、ロコモ症候群の予備軍になっている子が増えつつあるとのことです。こちらの方が心配です。

子どもの発達異状が目立ち始めたというのです。例えば、両手をきちんと上まであがらない、足の裏を床に着けた状態でしゃがめない、腰を曲げて手が床に届かない、ちょっとしたことで、骨折する、跳び箱をしていて、両手首をいちどに折る、というような子もあるそうです。
原因は、昔のように、外で遊ばないことと、反対に、激しい運動のため、発達障害を起こしている、とのことでした。何となく分かります。

指先にしてもそうです。私の小学生時代は、【肥後守】という小刀が、よく使われていました。不器用だった私でさえ、鉛筆を削ったり、竹割り遊びの竹を削ったりしたものです。でも、今の子供たちは、恐ろしくて使えないでしょうね。何でもさせなければ、出来るようにはならないのですが……。

余談になりますが、肥後守を使った私たちは、笹がきゴボウを指の動かし加減と包丁で作ることが出来るのですが、若い人たちはどうでしょう。

昔ある外科医の方の随筆に、「若い外科医は、不器用で手術の後の縫う作業がとてもぎこちない。これは、小学生時代に肥後守を使わせなかったからだ」と書いておられましたが、今は、そうしたことも、機械がしてくれるのでしょうが、パソコンやスマートホンで使う指先だけが早くなっても、細かな仕事になると、もたつくことになるのかもしれません。

ともあれ、ロコモなどというどこかの携帯電話の会社の名のようなことばですが、ロコモを鍛えて、ロコモティブ症候群にならないように、子どもたちも老人も気を付けたいものです。

2 件のコメント:

  1. ロコモ問題になってますね。私の場合老化は先ず運動器からでした。脚ではなくて手の方が先でした。どうしてでしょう??手はよく使っていたのに・・・

    今の子育てを見ていると、心配する余り、子供の周辺から危険と思われるものを取り上げています。肥後の守なんてとんでもない。怪我をしたらどうしてくれると、親は目を剝きます。結果、子供は不器用になり、道具を使いこなせなくなるようですね。

    ロコモにならないよう注意は子供の時からという事でしょうか。

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    1. mimiさんは、肩が痛くなったのですね。肩は、長くかかると、かたまってしまうのかしら。
      私も手の指は、よく傷みますし、モノを握る力がとても弱くなりました。
      最近のライターは、使えません、硬くて。
      子どもの火遊び防止といって、とても硬くなってますからね。

      子どもがロコモ予備軍なんて、困ったことですよね。小学生なのに、まっすぐに手を伸ばしても、掌が、前にむけられない。まるで、年寄りですよ。(笑) まだ田舎育ちの子は、ましでしょうかねえ。

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