2014年4月3日木曜日

小保方さん


小保方さんが発表したSTAP細胞が、大きな問題となっている。「捏造・改ざん」と、正式な発表があったのは4月1日。エープリールフールだが、冗談やウソではない。車を走らせているときに聞いたラジオのニュースだった。
素人の私たちには、信じられないという一言だが、天国から地獄へ落ちた小保方さんは、【悪意のない間違いを改ざん・捏造ときめつけられたことは、とても承服できない】と憤慨していなさる。

割烹着をつけて研究をしている小保方さんの姿がTVに始めて写ったとき私は、「この方は、科学者らしくないお顔だこと。割烹着の似合う、主婦の顔だ」なんて思った。何となく厳しい世界に生きてきた方のようには思えなかった。そこらの可愛いおかあさんみたいに……。

そして今、「悪意のない間違い」ではなく、【悪意のない改ざん・捏造】だったのだろう」という思いがする。実験ノートが2冊しかなかったということだが、どう考えても、大発見をするような、しっかりとした理論や知識を持つ科学者としての資格があるとは思えない。そんな資格は、ないままに、トントンと科学者の仲間入りをして、深い考えも無く実験やら論文作成やらをし続けてきたのだろう。可愛い子ちゃんなので、多くの男性から、助けられながら、やってきたのかもしれない。

問題が、高度なノーベル賞もののような内容だけに、世界を驚かせたり、怒らせたりして叩かれているのだが、世の中には、こうしたことは、よくあることなのだ。
大学生の卒論にしても、色々な学者の論を切り貼りして仕上げることが多く、それを見付けるソフトがあるとか聞いたこともある。

純粋と思われている学問の世界ほど、どろどろとした世界ともいわれている。昔、大学の講師の殺人事件があった。もう内容は忘れたが、その時、ある大学教授が言ったことは忘れられない。「あんな事件は、大学で毎日あってもおかしくない。出世欲の塊のような人間は、大学には山ほどいる」と。むろん、純粋に学問のことだけを考え、出世など、眼中にない人もおられるだろう。でも、そういう方は、少ないのだそうな。

山崎豊子作【白い巨塔】という医学界の話も、医者としての良心と倫理の問題がえがかれていて、教授の席をめぐる醜い争いである。

人は欲望とは無縁には生きられないものかもしれない。我々のような凡人は、何よりも諦めというものが身についているので、そんな欲は早くに切り捨てているのだが、なまじっか、お偉い方たちは、名誉欲は、どこまでも持ち続けていかねばならないのだろう。気の毒なことだ。

2 件のコメント:

  1. 京都大学の山中教授も小保方さんも、世間が騒ぎすぎ持ち上げすぎではないでしょうか。
    まだ研究段階で実用化されていません。1つの病気も治しておず1人の患者も救っていません。つまり、何の役にもたっていないのです。それなのにノーベル賞というのは納得できません。 近所の町医者のほうが人類に貢献してるんではないでしょうか。

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    1. たしかにそういう考え方もありますね。
      ま、ノーベル賞という性質から考えますと、そのもとになるものを発見したりした人にあたえてきたようですからね。我々は、雲の上のことなので、よくはわかりません。
      しかし、小保方さんのときなんか、若い女性ということもあってか、凄い騒ぎようだっただけに、気の毒です。

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