2014年6月14日土曜日

興味


友人のSさんは、昔の学生時代のことや、同僚だった方の家族関係など、よく記憶されていて、周りの人を驚かせます。それは、彼女がそうしたことに、とても興味を持っているということでもあるようで、ちょっとした知りあいになると、すかさず家族のことなどを聞きだしています。

私は、例え仲良しであっても顔も知らない姉妹が、どこに嫁いでいるかなど、聞いてもすぐに忘れると思うのですが、Sさんは、しっかりと聞いて憶えているのです。

私など、学生時代のことなど、自分で言ったことや、したことも忘れているのに、彼女は憶えていてくれて、「あの時、あんたがこう教えてくれた」なんて言うものですから、感心を通り越して、ドキッとします。

人間は、年をとっていくに従って、色々な興味や関心も衰えていくのはよくあることですが、Sさんの好奇心は持続している、というより益々盛んのようです。やはり、興味を持つ、ということが、脳を活性化しているのだと思います。

話は変わりますが、ある学者さんは、こんなことを書いています。

「脳は、もともとは考えるために出来たのではない。みみずの脳は、餌に近づくとか、敵が来たら逃げるとかのためにある。つまり、脳は体に密接に結びついている。人は、進化の過程で、色々と考えたりすることが出来るようになってきたもので、一足飛びに結論を言うと、脳は、身体の奴隷なのだ。幸せだから、笑顔になる、ということもあるが、笑顔でいると幸せになる、の理論である。脳の立場からすると、いつも頭骸骨の中で、真っ暗闇の世界にいる。外の情報が分からない。目で見、耳で聞く、手で触る、などの身体を通じてしか分からない。体からの信号がなければ、脳は無知なモノでしかない。

言いかえると、身体からの働きかけがなければ、脳は、活性化しない、という結論になる。

ということで、眠ってばかりいると、脳は、ただ、命を守るだけの働きしかしないことになるようです。

ま、日ごろから身体を適度に元気にしておいて、色んなことに興味を持つことが、大切だということのようですね。

 

2 件のコメント:

  1. そうなんですね。言われて見れば成程と思います。

    興味のありどころって人によって違うようですね。私も他人様の人間関係にはあまり興味が持てなくて、聞く端から忘れて行きます。誰がどこへお嫁に行ってその旦那がどこへ勤めていて、その妹はどこの大学で・・・なんて言われると、もう聞いている時から分からなくなります。

    私の脳は居眠りしているでしょうね。

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    1. このトシになりますと、興味のないことは、聞いていても、脳は居眠りしていますよね。いることさえ、まともに入らないのですから、いらんことが、入る余地はありません。(笑)

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