2014年7月9日水曜日

10年で2倍になる……


これは、昔の郵便定期預金の話ではありません。現在の2014年の介護費用、10兆円が、団塊世代が75歳になる2025年には、21兆円になる、ということです。若い世代の方々が、口には出さないけれど「このままでは、日本は年寄りに潰される」と思っていても不思議ではありません。

政府も、手をこまぬいているわけにはいかないので、来年度から、増え続ける介護費用を抑えようと制度が大きく見直されるようです。しらべてみますと、見直しのポイントは、言わずとしれた「自己負担の引き上げ」と「サービスの対象の縮小」です。厳しい財政事情を考えますと、文句の言いようがありません。しかたがないと思うほかありません。

色々と、意見はあるでしょう。いらぬことを止めたらええ、とか、お金持ちからせっせと税を取り上げろ、とか。しかし、もう現実からかけ離れたことを、わいわい言っても仕方がないことで、足元に火がまわっているのですから、今すぐに出来ることをしていかねばならないのです。
今は、保険料は、月5.000円程度ですが、10年後には、8.200円くらいにあがっていくらしいです。そうしたことを少しでも少なくしていこうと、まず介護サービスを受ける費用の自己負担金を上げることになったわけです。
今まで年金280万円以上1割負担だったものが、2割負担になります。また、預貯金が、1千万円以上ある人は、(夫婦で2千万円)特別養護老人ホームなどの介護施設に入る場合、部屋代や食費の補助が出ていたものが打ち切られて、全額自己負担となります。
ただ、これだけでは10年後に20兆円規模になる見通しの介護費用を抑えることはできないので、サービスの縮小も行われます。いまは、日常生活は、ほぼ自分で行える「要支援1」から、生活全般にわたって介護が必要な「要介護5」までの7段階で認定されて、「要介護1」以上の人が特別養護老人ホームに入ることができます。
しかし、来年度からは入所できるのは「要介護3」以上に限られます。
 今入っている人たちはそのままですが、新たに入所する場合は、認知症や、家族から深刻な虐待を受けていることなど特別な事情がなければ入れなくなります。

……といったように、変わることが報じられましたが、そのほかにも、色々と変わってくることが予想されます。もう、年寄りだからと、大きな顔をして、介護や支援をうけられなくなるでしょう。これからは、健康寿命を延ばしていくことに、頑張らねばならないということです。健康なひとも、そうでい人も、お互いが持ちつ持たれつ、助け合っていくことをしなければ、お先真っ暗ということでしょうか。
 

2 件のコメント:

  1. 仕方がありませんね。介護保険は改正の前置きが長くて変わるときは突然、と言う印象があって、現場は戸惑うようです。

    誰でも年を取れば弱って来ます。ピンピンコロリは万人の願う処ですが、こうしたらピンコロと言う確実な方法を知りませんし、知ってもその通りできるかどうかよく分かりません。

    昔の人はもう駄目と思ったら、穀物断ちをしたのだと、何かの本で読んだことがありますが、ほんとかどうか。

    政府は平均寿命はここまでで、健康寿命を延ばそう、との考えでしょうが、うまく行きますかしらん。そうできれば万歳ですけど、健康寿命を延ばしたら平均寿命も延びるのでは、介護負担は減りませんね。どっちにしてもお金が無くなれば年寄どころではないし、まあ姥捨て山を復活させるより仕方がないかもね。

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  2. 姥捨て山のような老人ホームが出来ても仕方ないですねえ。
    ま、せいぜい医療費、介護費を使わぬようにがんばります。

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