2014年7月4日金曜日

憲法解釈


随分とガヤガヤ言われている集団的自衛権閣議決定問題は、かなり大きな問題になっているようだ。

極端な考え方はしたくないので、今後、戦争が始まるとも思いたくないのだが、何しろアメリカさんの言いなりになっている官僚と、その官僚の考え方をよしとしている安倍さんの二人三脚なので、自衛隊が、銃を持って戦う場面は、あると思うのが正しいだろう。

考えてみれば、アメリカという国は、日本と同盟国と言いながら、かなり自分に都合のよいことを強要してきた。上下関係で言うと、アメリカさんの下に日本の官僚。その下に日本の政治家、まあいうなれば、国会は無力化されていて、官僚独裁の政治がずっと続いてきたわけだから、今更どうにもならないのかもしれない。

しかし、国民は、こうしたことには黙ってはいない。色々な場面で、気炎をあげている。ただ残念ながら、民主主義は多数決で何事も決まっていく。まだ以前のように、国会の衆参がねじれていたら、何とか抵抗もできるのだが、今はそれもない。

安倍さんの外交政策を決めている側近は外務省の関係者ばかりという。官僚から政治を取り戻そうとした民主党政権だったが、悲しいかな、逆に官僚機構に潰されたとしか言いようがない。何しろ、政治家は、官僚に頭では敵わない連中がたくさんいらっしゃるのだから上には行けないのだ。たまたま、仙谷さんは、あの時代唯一官僚にモノが言えたセンセだったのだ。官僚の中でも、心ある官僚は、仙谷さんを、立派な政治家と認めた方はおられたが、野心ある官僚は、思いのままにならない仙谷氏を嫌った者もいたにちがいない。「仙谷さえ落とせば何とかなる」と、自民が官僚と組んでデマをまきちらしたのが前回の衆議院選挙だった。
その後は、官僚の思いのままになる自民党の安倍政権誕生だ。おそらく安倍さんは、4月にオバマ氏がいらっしゃったとき、集団的自衛権を早く持つことを強く要求されたのだろう。今の時期に、どうして?という国民の疑問も何のその、なのだ。

思うのだが、やはり憲法問題は、重大な問題だ。まずは、国民に問うて、憲法を変えるなりしてからの話でなければならないと思う。国民を蚊帳の外に置いて、憲法解釈だけを拡げていくのは、おかしな話である。

もう、戦争を知らない人たちばかりでの政治がはじまっている。同じ過ちを繰り返すほど、日本人はおバカさんではないだろう。しかし、どこの世界でも、権力者のいいなりになっていくのが、今までの歴史ということを思うと、気が重くなってくる。

 

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