2013年4月12日金曜日

安もの買いは……


【安もの買いの銭失い】昔、こんな諺がありました。読んで字の通り、安い物を買うと、すぐ使えなくなったり壊れたり、破れたりといったようなことになるから、少しくらい高くてもいい物を買っておくのが得なのだ、という教えです。

今はもう、このような諺は、無きに等しいでしょうか。少しでも安いものを、求めてあちこちしているのが、庶民の現状です。

その結果、しぜん、商品を安く売るために、生産側は、コストを抑え、人件費を抑え、下請の値段も叩きます。こうなりますと、労働者は大変で、給料は上がりませんから、無駄遣いは出来ません。

……ということは、【安もの買い】をしていたために、自分の首を絞めるという結果になってしまったようです。

以前、どなたかが、そういうようなことを言ってました。(松下幸之助だったかな?)安売りを始めた大手の会社に、(ダイエー?)文句をいってたように思います。
何となく、今になってそれが当たっていたように思うのです。

……ということで、不景気になったのは政府の責任だとばかりは言えないように思います。(指導しなかったという責任はあるな)

ま、それだけではないでしょう。年寄りの小金持ちが、「もったいない」といって節約して、お金を使わないことも一因でしょう。なんと言っても「物を買わない社会」で景気が良くなるはずはありません。「節約」をしているというのは物を買わないということですから、売り上げが減って給料が減るのは当然です。不景気になったのは、自作自演ということになりそうです。

もう一つは、「コスト削減」を進めた大企業です。毎日働いている中小企業の多くはコストが勝負で頑張っているのですから、大変です。

大企業はもともと「売れる商品」「魅力ある商品」を作り、それを「少し高いけれど、どうですか!」という開発をしてほしいものです。
かつては、ソニーだの、ホンダだのは、そうした独自の夢を売っていたように思います。ソニーのカセットだのウォークマンだの、ホンダのバイクだのは、みんなの憧れだったのではないでしょうか。

「バイクを見に行くと、すこし高いけれどホンダのバイクは、輝いていたなあ。欲しくて、欲しくてたまらなかった」と言っていた人がいました。

「魅力のある製品」を生み出していくのでは無く、「コスト低減」だけに力を注いでいたのでは、夢は生み出せないでしょう。

日本は魅力ある製品が求められていると思います。

私たち老人も、年金を頂いたら、年金を貯金するなんてこと考えないで、おおいに使ってこそ、お国のためになるというものでしょうね。私は、年金をあますことなく、しっかり使っています。あまるほどは頂いておりませんが。
あと、2、3日で、年金が入ります。贅沢はできませんが、使いますとも。あとは野となれ山となれ。() 

【金は天下の回りもの】です。

2 件のコメント:

  1. 仰せいちいちご尤もです。ごまめさんの仰ることは誠に正しいです。

    でもね。年寄が年金を全部使ってしまうのは反対ですよ。お金のない年寄ってほんとに惨めです。今の年金が生涯貰えるという保証はないし、どんな病気にかかるか誰にも分からない。病気になると保険では賄えない出費がとても多いのですよ。

    保険が使えても健康保険だって介護保険だって1割は負担しなければいけません。高額医療の制度はありますが、保険外の出費には保証はありません。これが馬鹿にならない額です。1割が払えないためにヘルパーさんやディサービスを諦めている人を沢山知っています。今どんどん使っておいて、不足すると子供に負担させるのですか。

    年寄は働いて収入を得ることが出来ません。万一に備えるのも悪だと言われると困るのです。

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    1. まあ、mimiさんのおっしゃることが、常識でしょうね。
      私は、どちらかというと、自分のためには、そんなに使うことは無いですね。もうそんなに欲しいものないですからね。ほんとに欲しいと思うものはだれにえんりょもなく買いますが、あとで使わず後悔することよくあります。
      ま、口で言うほど使えない。だけどあまるほどは、頂けない。(笑)

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