2014年5月10日土曜日

脚本その1


お芝居の台本を書く、というと大袈裟になりますが、私は脚本を書く勉強がしたくて、今入っているシニア劇塾、【カサデ・マデーラ塾】に入れて頂きました。塾長の浅香先生は元高校の校長先生で、お若い時から演劇にかかわってこられた方です。
シニアには、さまざまな人生経験が蓄積されている。そういう方たちは、そこに居るだけで存在感があるものだ。そうした人生経験の豊富な、厳しい世の中を長年生きてこられた方々と一緒に演劇を通して新しい道を探っていきたいと言う思いから、立ちあげられたものです。
そんな塾生募集の新聞記事を目にして、私はすぐに応募したのです。今更、役者の真似はできないけど、脚本の勉強や、発声練習はしてみたいと思ったのです。それまでに、何本かの脚本は書いたことはありましたが、むろん実際の舞台で、上演などしたことはありません。ご指導いただいて、もし、そのようなことが可能なら……、と思うと、迷うことなく申し込むことが出来ました。平成21年の秋のことでした。

80歳にまもなく手の届くほどの大年増の私でしたが、先生は快く入れてくださいました。そして翌22年秋には、旗揚げ公演となったわけです。それ以来、シニア問題を取り上げた劇作りを、皆さんと一丸となってやってきました。

脚本は、実際に舞台で上演するのと、紙の上だけの脚本とは、かなりの違いのあることも学びました。
また、演出なさる先生のご苦労は、想像以上でした。何しろ、シニア集団です。教えられても、なかなかその通りは出来ない。()何度も何度も同じことをくりかえされる。高校生なら、怒鳴ったりもできますが、そうはいきません。先生は、気長く手取り足とりのご指導です。

私は、旗揚げ公演は、出演しませんでした。舞台に立つことなどは、はじめから考えていなかったものですし、舞台に立つ勇気もありませんでした。
でも、あとで見てくださった友人の方々から、【あんたが出てくるの待ってたのに出てこんかった】という不満を聞かされましたので、次回からはちょろりとでも出ることにしました。出てみますと、また違った目で脚本の不備などが分かるのです。

前書きが長くなりました。脚本については次回に、と言うことにいたします。

 

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