2014年5月12日月曜日

脚本 その3


どこの県にも、芝居好きな方は、大勢おられます。観るだけではなく、自分が舞台に立って、芝居をやってみたい方もたくさんいらっしゃいます。そういう人たちのつくる演劇のグループが、県内にも、幾つかあります。中には若い時に都会でお芝居をしていた、という方もいて、そうしたグループを作って、活動なさっていたりします。しかし、簡単に役者で生活出来ないこともあって、或いは家庭の事情で、帰ってきて仕事をしながら夢を実現している方もいます。ロマンのある人たちが関わっているようです。

年1度でも公演するということは、経済的にも大変なことなので、チケットを買っていただいたりするわけですが、まず地方では、演劇では、お金儲けにはなりません。そういうことを度外視して活動されているのです。

私たちのシニア演劇も、4回公演しましたが、赤字を出さないようにと、皆で頑張ってきました。

今年6月末には、県の演劇フェスティバルがあります。文化の森で、28日(土)、29日(日)と2日間で、高校演劇や一般の演劇が開かれます。出入りは自由で、チケットもありません。そんな中に混じって、私たちシニア劇塾も出演することになりました。

先生からは、題が出されました。高校演劇で、有名な【7人の部長】という脚本があります。越智優という高校の先生の書かれた脚本です。女子高校の七人の部長が集まってきて、「部活動予算会議」が始まります。しかし、会議は脱線また脱線。……といったような内容ですが、それにちなんで【7人の(老)部長】というか、ケアハウス内での老人のクラブ活動の部での予算をめぐっての話をやりましょう、ということです。

私は、大体の構想が決まれば割合に早く仕上がるのですが、それまでがなかなか決まりません。どういう筋書きにするか、どんな構成にするか、もたもたと迷いに迷います。先生に相談もし、助言もいただきながらですが、先生はいつもおっしゃいます。『説明や井戸端会議は退屈される』と。でも、私のような力不足が書くのですから、理屈通りにはいきません。もう、あとは演出にお任せです。演出というのは、悲劇を喜劇にも、またその反対も出来るのです。先生の演出をみながら、こんな台本でも、何とかしてくださる、と大船に乗っている私です。()

今回は、主宰者のお達しで、台本が仕上がってから、60分が50分に短縮され、さらに40分以内ということになりましたので、何度か書き直すこともありました。それに、主役7人のほかの方たちは、出番が少ないので心苦しいし、7人の方たちは、台詞が多くて苦労をおかけしますし、そういったことで私もけっこうストレスがたまりました。()

私たちの出番は(私は今回出演しませんが)6月29日です。まだ、時間は不明ですが、それに向かってしばらくは、必死になって頑張ります。

 

2 件のコメント:

  1. 脚本を書くってほんとに大変な事なんですね。文章力だけでは駄目なんだと、よく分かりました。色々とお忙しいごまめさんなのに、そこを押して挑戦される、意志の強さ、体力、他人への目配り、年齢を超越されたご活躍に目を見張ります。

    見習います、と言いたい所ですが、私にはとても無理、読ませて頂いて感心しています。としか言いようがありません。が、それも心を若く保つためにはいい事かも知れません。

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    1. そんなにおっしゃるような大層なことをしているわけではありません。立派なものを書いているのなら、もうとっくにプロになれてますよ。お遊びていどのことです。お恥ずかしい。

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