2014年5月26日月曜日

思い出ノート


探し物をしていると、いつも思うことがある。「ちょっと整理せなあかんなあ。いらんもんが、ようけ溜るっとる」とか、「大事なものは、どこにつまえたか、書いておくノートを、別に作っとかなあかんなあ」と。ま、こんなことを思うくらいなので、探し物は、なかなか見つからないのが常である。(笑)

ということで、ちょっと時間があいたので、さっきは、滅多にさわらない古い本箱の引き出しを整理していたら、昔のノートが出てきた。表紙は布張りで、色がハゲ落ちている。いかにも大事なことを書きとめてあるようなノートだが、そんな記憶はない。ちょっとしたことを、作文風に書き記したものだ。拾い読みをしていると、出てくる出てくる、もくもくと玉手箱のように、当時の様子が立ち上ってきて、とめどもない。

可笑しいのは、自分では、【私は気が長い。めったに腹を立てたりしない性格】と自負していたのだが、そんなこともない。けっこう腹をたてて、怒りをぶちまけているのだ。(笑)

まあ、若かったということもあるのだろうが、今なら、それくらいのことで目クジラをたてないだろう。

思い出とはいいものだ。悲喜交々の思い出も、年月の衣をまとうと、それなりに熟成して、ほとんどが美味しい思い出となっていく。寝たきりになっても、こうした思い出の箱を紐解いてひと時を楽しむことが出来ればと思う。

 

1 件のコメント:

  1. 退院してもう7か月、今は1日中寝ているという事は余りありませんが、入院中はそれこそお茶を飲むことも自分で出来ませんでしたから、やっぱり思い出の中に生きていたんでしょうね。不思議に明日の事は思わなかったように思います。その代り過ぎた日々は思いもかけない事まで覚えているらしく、いろんなことが頭の中を行ったり来たり・・・

    それも、ずーっと昔の、今は影も形もないような出来事を思っていたようです。

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