2014年5月28日水曜日

主婦・職業婦人


こんな会話が耳に入ってきた。

A「今の時代はいいなあ。昔は働き手が男に限られていたから、女はどんな苦労があっても自立できなんだから辛抱した。離婚なんて、考えもしなかった。私の親なんか、そんな感じやわ」

B「今はちがう。家、空っぽにしても、皆働きたがっているなあ」

C「いや、働かざるを得ないんだわ。父ちゃんの働きだけでは、喰っていけないんだ。子どもを他人に任せて働くなんて、つらいでよ。特別な自分の特技を生かした仕事でもするんなら別やけど、誰でも出来る単純作業しか出来ない女に、子ども預けてまで、働く喜びなんてないわ」

……ふと思った。

そういえば、私も仕事が生き甲斐というよりは、子どもが出来てからは、家庭の主婦にひどく憧れたのだ。仕事を止めたら、生活が成り立たなかった。そんなとき、夫は言った。「わしの給料が、1万円になったら、やめてもやっていけるやろなあ」と。事実1万円になった時には、「給料2万円になったら、止めてもいけるやろなあ」そして2万円の時代になると、5万円になったら、10万円になったら……と。(笑)

給料が上がっても、物価もあがっていて、一人の給料では、家族を養うことは難しかったのだ。その上、3種の神器などといって、次から次へ、新しい便利な電気製品が出てくるので、それを月賦で払いながら、結構苦しい生活だったのだ。

私は、平凡を絵に描いたような女だつたので、自分の才能と呼べるようなものはなかったし、ただただ、子育てや家庭の主婦業に憧れたものだった。あまりにも、主婦と職業婦人の両立が忙しく、疲れ果てたこともあったのだが……。

今思うと、そうした苦労のおかげで、老後の生活も何とか自立できているし、昔の苦労のおかげで、今の幸せが増幅されている、ということにもなっているようだ。

終わり良ければ全て良しとも言うが、若い時の苦労無しの生活から、老いて苦労する、というのはちょっと敬遠したい。昔の人は「苦労は買ってでもせよ」といったが、それは、今も通用することだと思うものである。

2 件のコメント:

  1. ごまめさん、御同様です。昔は女は働いていようといまいと家事の責任者でしたからね。その分睡眠時間も削られる訳。

    私は50歳前に脚の痛みの為、退職したのですが、丁度、子供が大学と私立の高校生で、家計が持つか随分心配しました。でも、何とかなるもんですね。退学する事もなく、2人とも無事卒業しました。女ですが2人とも就職し、親と同じ共働き、孫の嫁も共働き、遺伝するんでしょうか??

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    1. 何時の時も、何とかなるものなんでしょうね。
      身につけた職にもよるのでしょうが、今は、主婦も働くことが当たり前という時代なのかもしれません。女性自身、家に縛られてばかりよりは、少々忙しくても、外に出て働いて、ゆとりある生活がいいのでしょうね。

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