2014年5月25日日曜日

映画【ペコロスの母に会いに行く】


今日は、町民シアターで行われた【ペコロスの母に会いに行く】という映画を観に行きました。ペコロスというのは、小さな玉葱のことですが、息子の頭が玉葱のようにつるつるということで、こんな分かりにくい題名になったようです。

認知症になった母と頭の禿げた息子を中心に描いたこの作品は、昨年の11月に、封切られていて、かなり有名になっていましたので、チャンス到来と足を運びました。

もう89歳になったという女優赤木春恵さんが、この映画が初主演だそうで、迫力ある演技を見せてくれました。

原作は、長崎在住の漫画家・岡野雄一氏のエッセイマンガ【ペコロスの母に会いに行く】とい本で、今はベストセラーになっているようです。ご自身の体験をもとに、深刻な社会問題となっている介護や、認知症という日常の問題を、喜劇風に映画化されています。

やはり、こうした映画は身につまされますし、共感と感動はつきものです。

家でひとり留守をさせられなくなった母親を、グループホームに預け、逢いに行くのですが、息子を怖い人と思ったり、誰なの?と言ったりするようになる母を、何とも言えない気持ちで見つめる息子の落ち込みは、よくわかります。私も昔、母が脳梗塞のあと、だんだんと認知症になっていくのを目のあたりにして、涙をこぼした経験があります。

しかし、息子は最後に言いました。〝ボケるとも、悪かことばかりじゃなかかもしれん〟と。昔の楽しかったこと、亡き夫や、幼さな友達と再会する幻想。そんなときの母親の顔は、幸せそうなのです。

とは言いますものの、やはり、大変なことには間違いありません。できることなら、親も子も、認知症とは、ご縁のない一生をおくりたいものと、つくづく思いました。

 

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