2012年12月12日水曜日

今回問われるものは……


今夜は、仙谷由人氏の最後の総決起集会が市文化センターで行われた。開場満杯の支援者が集まっていた。週刊誌、全国紙、地方誌に、自民党リード、仙谷氏巻き返しにどぶ板作戦、などと言われているせいか、思いがけないほどの応援者がかけつけてきて、仙谷さんの業績をたたえてくださって、日本の国のリーダーを落選させるなと、ハッパを掛けてくださった。
 
同じ民主党の方たちの応援は、当然のことであるが、党派を超えた応援が、いままでに全国から集まっているということは、いかに仙谷氏の働きが、ずばぬけていたかを物語っていると思う。

先日は被災地の市長さんはじめ、何人ものかたたちが、来てくださった。今日も、被災地のKさんご夫婦が泊りがけで、この会に参加されていますと司会者はおっしゃっていた。国を思う方たちにとっては、どうしても、国会に帰ってきて貰わねばならないと思うのもようく分かった。

元自民党の野中さんは、老骨にムチをうって来てくださり、「元自民党副総理、後藤田正晴先生が、私に、『仙谷は将来日本のリーダーとなる大物政治家なので、頼む』と言われた。その通り、日本に無くてはならない人物」と、いろいろな業績を挙げられたのは、つい先日。一口で言うと、外交から何から何までに力量を発揮しているのだ。
そして福島県相馬市市長さんは、人情厚く、困った人たちのためには、骨身を惜しまずに汗を流し、官僚を説き伏せる実力者と、力説された。

そもそも、仙谷氏は、今から13年も前に政界はむろん、社会に向かって、警告の直球を投げている。著書【焦眉】である。土建国家への警告、この無駄遣いをゆるしていいのか、と。しかも、この土建国家は、政治・官僚・民間・学者の癒着システムでなりたっていること。しかも、政治家ではなく、官僚が主導権をにぎっていること。

こうした実態が、土建のみならず、教育、文化、健康といった分野まで、同じやりかたで干渉している、と言う事を知って、これが日本の実体か、と私は身震いしたのをおぼえている。

公共事業とは、国民の幸せのためにあるもののはず。国民がまったく必要としていない設備のために、血税を湯水の如く使ってきた自民党政策。そうした後始末のまだ最中というのに、20兆円の公共事業を宣言している自民党に、政権を譲って後戻りさせていいのだろうか?

今まで私たちが知らなかった仙谷さんの働きに、感謝するとともに、実に悔しく思ったのも事実である。【政策を論議し合う合同個人演説会】に出てこれないような無責任な自民党候補者と、互角に戦わねばならない仙谷由人候補者が気の毒でならないのだ。

徳島県民の知性が問われる選挙でもあるようだ。

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