2012年11月20日火曜日

熟柿


柿の美味しい季節です。以前ある村のお医者さんが、「柿の季節がくると、忙しくなる」とおっしゃっていたのを思い出します。子どもたちの胃腸の調子が悪くなって、お医者に駆け込んで来るとのことでした。食べ過ぎるのでしょう。一度に何個も食べるのですから、消化不良にもなります。

子どもでなくても、私でも食べ過ぎると、お腹の調子が悪くなります。
そういう経験をしますと、もう用心して、一日に何個も食べることはしません。

上を向いて柿を数回ちぎったことが原因で首を痛めたのですが、後の養生が悪いものですから、2週間過ぎてもまだ本調子ではなく、不愉快な思いをしています。まだ、というより、またぶり返した、ということなので、首を痛めた経験のある友人に、「無理すると、治らぬまま、一生病いになる」と脅されています。何となく実際にそうなりそうな予感がしますので、おとなしくしていようと思うのですが、用事が次々と出てくるものですから、どうしようもありません。
ま、無理はいけませんが、「することがある」という生き方は、有難いと思っています。

柿は、近くの方が、沢山ちぎってくださったので、もう上を向く仕事はしていないのですが、少し離れて残っている柿を見ていますと、ほとんどが熟柿になっていて、鳥たちの突いた傷ものの柿が口を開いたように幾つもぶらさがっています。鳥の餌食になった柿の穴ぽこは、だんだん大きくなっていきます。鳥たちは、あれこれと次々に突いているのではなく、突いたものは、最後まで食べてから次の柿に移っていくらしく、「お行儀のいい食べ方しているなあ」と感心します。どうも、突いたあとは、太陽の光があたって、よけいに甘みが増して美味しくなるらしいのです。

熟柿で思うことがあります。熟すというのは、魅力のある言葉です。熟年というのもいいですね。人間熟してきますと、若者にはない魅力が発散しています。と言いましても、柿と同じで、トシは熟年でも、中味は朽ちている、ということもありますから、人それぞれということになりますが。

私は、仲間の皆さんたちと、義務でもなく義理でもなく、また何の報酬を求めるのでもなく、この20余年間、【花の会】という【仙谷由人さん】を国会に送る会のメンバーとして、お手伝いをしたり、勉強会をしたり、会の運営のためのバザーをしたりしてきましたが、そうした方たちをみてみますと、自分から、何かをしようとしている姿勢こそが、年齢とともに、熟していける生き方のように思うのです。皆さん、とても素敵な方が多くて、輝いていなさるのです。いい刺激をいただいて、私も、熟年は過ぎましたが、朽ちないように、もう少しの間、頑張ろうと思っています。

 

2 件のコメント:

  1. 花の会の事は知りませんが、ごまめさんはほんとに熟女ですねえ。近づいただけで、得も言われぬ香りがします。

    今は首どころではないでしょうが、でも、寒いし気を付けてください。まだ必要とされ、みんなから期待されているんですから・・

    甘い実は鳥につつかれます。病気にだけは狙われないように・・

    返信削除
    返信
    1. mimiさん。穴があってもなくても、どこかにもぐりこみたいですよ。私くらい、うわべだけの見せかけの知識や教養で、えらそうなことを言っている婆さんも少ないと思っています。ま、凡人もいいところ。
      ただ、私でも取り柄が無いわけではないのです。自分でいうのも恥ずかしいのですが、気持ちは優しいと思っています。世の中のひとたちの言動をみながら、「どうしてもつと優しい気持ちになってあげられないのかなあと、思うこと、よくあります。それだけのことです。でも、「過ぎたるは……」ということもあって、反省することもありますけれどね。(笑)

      削除