2012年11月9日金曜日

解らないカタカナ言葉


日本人が、外来語が好きなのは有名だが、新聞のような、庶民の読み物に、たくさんの外来語がちりばめられているのは、大変迷惑な話である。

 以前ある新聞に、「スキーム」というカタカナ言葉が出ていたそうで、これが解らない人は、調査の結果2000人中、94%もあったという。こんな結果をみてみると、使う方が悪いと思うのは当然だろう。

以前、聞いた話だが、地方新聞は、小学校6年程度の学力。大手の全国新聞は、中学1年程度の学力を対象にして作っている、ということだったが、私など、小学校卒業の実力もないらしく、意味不明のカタカナことばや、英語の頭文字を3つ、4つと並べた造語が多すぎて、ひどく不愉快な思いをすることがある。

井上久さんが、ある新聞で、「外来語を日本語に直したら、どれだけの読者がよく理解できるか」といったようなモンクを言っていたのを思い出す。

新聞だけではない。街中のカンバンも、カタカナことばの氾濫なので、一体、何のお店か解らぬままに通り過ぎることがある。化粧品だって、私のよに、頬紅だの口紅だのと日本語で言う客は少ない。むろん、店員さんも、頬紅なんて言うことはない。チークとかフェイスカラーとか何とか言う。
そんなカタカナ言葉もやっと身に着いたと思う頃には、新しいカタカナ言葉に次々に言い換えて、変身してしまうから益々ついていけない。

日本のインテリさんは、何を考えているのかと思う。ひとりよがりのインテリ根性とけなされても致し方ないだろう。
こうしたカタカナ言葉は、専門家同士だけに限って使うことにしてほしいものだ。

テレビでしゃべっているインテリさんたちも、どうか美しい情緒豊かな日本語でお願いしたいものである。

2 件のコメント:

  1. 私はね、それを政治家に言いたいんですよ。国民に向かって訴えるのに何も英語やフランス語を使う必要はないように思うんですがね。

    昔ながらのきちんとした日本語があるのに、何でやたらと外来語を使うのか、不思議です。私はこんなことも知っていますと言わんばかり、聞いていて嫌になります。

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    1. まったく同感です。公文書もしかりです。ま、英語を交えて話しをすると、いかにもインテリに思われる、ということでしょうかね。
      私はひがんでいるのでしょかしら。(笑)

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