2013年2月11日月曜日

建国記念日


建国記念日といういかめしい名の祝日が、加わったのは、そんなに古くはない。昭和40年代のはじめ頃だった。

終戦までは、【紀元節】と言う名の祝日だつた。日本の国が、神武天皇以来の神の国であることを、そして軍国主義の国家建設のための意識を高めるためにつくられた祝日であった。

講和条約後、建国記念日云々が言われだした。211日という日をそのままに、建国記念日とすることには、かなりの抵抗もあった。「建国をしのび、国を愛する心を養う」趣旨の祝日を制定することには、反対の動きもあって、復活派との激論もあったので、日をさだめぬまま、作ることは決まった。内閣に審議会を設けて審議の結果、10委員中7人の賛成で「211日」と決まった。(百科事典参考)

今だにこの日には、賛成派、反対派が、集会を開いているのが現実である。

また、憲法を改正して、国防軍隊を云々と言っている政府も、堂々とその必要を説いていた。

【愛国心】というのは、どんな心なんだろう。特攻隊が、象徴しているような、国家主義的なものばかりではないはずだ。

戦後、愛国心という言葉は、教育の場から消えた。消えたけれど、教えられなかったからと言って、国を愛する気持ちがないわけではなかろう。

どんな時代であっても、愛国心は大切と思っている。「私は日本に生まれてよかった。日本の国が良くなるために、政治を変えたい」……という思いがあった。それは、わずかなことしかできなかったが、これも、小さな愛国心だと思っている。

自分の国を嫌い、愛せないのは、悲しいことと思う。

2 件のコメント:

  1. 愛国心=愛郷心だと私は思います。自分の生まれた国、生まれた村は何時まで経っても忘れないものだと思います。

    故郷を離れてみて、それが人間の自然な感情だと思うようになりました。故郷が何をしてくれるわけでもありませんが、それでも恋しい。不思議ですが私の実感です。故国を思うのも同じ感情ではないでしょうか。

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    1. 日本がイヤで飛びだした方も、歳をとると、日本が恋しくなると言いますものね。故郷にしても、何もしてくれない故郷でも、いいものです。懐かしいものです。故郷の空が出ただけで、テレビに吸い込まれますもの。(笑)

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