2013年2月1日金曜日

二月


お正月気分もやっと抜けたと思ったら、はや二月です。早春とはいえ、外に出ますと、梅の花が咲いていたり、木の芽がふくらんでいたりして、俳句の一つもつくってみたい気分になるものです。

でもまだまだ寒い日は続きますし、思いがけない大寒波が来て、慌てさせられるのも二月。正直言って、早く逃げ去ってほしい月でもあります。何と言ってもまだまだしばらくは着ぶくれて首を縮めていなければなりませんから。
でも、ちょっと暖かい日は、日の光も明るく、春物のブラウスの一枚も買いたいような心弾むものがあります。

今日は午前中は、窓から覗く空が、春霞がかかったように軟らかく、山の稜線もはっきりとはしませんが、暖かそうな日ざしが差し込んでいました。でもそのうちにだんだんと空模様があやしくなってきました。天気予報通りです。夕がたからは、雨になるとのこと。

雨になる前に、用事をすませておこうと思って、市内に出かけました。案内をいただいていた書道の展覧会です。私のように字の書けない者は、まず受付でびびります。住所氏名を書かされます。書家の方が3人も座っておられる前で、かな釘流で書くのですから、汗はでませんが震えます。硯と筆、その脇に、私のような者のために、筆ペンも置いてくださっています。
会場にいらっしゃる方の多くは、書を習っておられる方が多いので、ずらりと達筆で書かれたその隣に名を連ねるのですから、目立ちますよ、それは……。でも仕方ありません。

しかし、考えてみますと、物心ついてから、どれほどの名や住所を書いてきたことでしょうか。それでも満足な名前が書けないのですから、書は持って生まれた才能という事にほかなりません。

以前、そんなことを言いましたら、あるお方に言われました。「いくら書いても、『上手く書こう』と思わずに書いても上手にはならない」と。そうでしょうか? 私は、今日だって、少しでも上手く、恥ずかしくない字で書こうと思って書きましたよ。いつでもそう思って書いてますけど……。(^^::

こんな私でも、小学校の教師になったら、書写・習字という時間には、字を教えねばなりませんでした。はっきり言って、指導らしい指導はできません。口では基本的なことは言えても、自分が書けないのですから。子どもたちは、いい迷惑だったと思います。それでも、上手な子は、とても上手に書くのです。後ろの黒板に貼りだす字は、私よりずっと上手でした。

以前にちょっと書いた記憶があるのですが、子どもの頃、親に無理やり習字を習いに行かされてたのに、何だかんだと言って止めたのですが、その時「親を恨むでないぞ」と釘を刺されました。恨むと口に出した記憶はありませんが、恨んでいます。(笑)

むろん、私の妹たちも字が下手です。親の法事に行くとき、さそいに寄ると、この私に、こんなことを言うのです。「熨斗袋の上書き、書いてくれる? 姉ちゃんがまだ一番書き慣れて上手やからね」と。

書き慣れるというのは、書き慣れないより、ちょっとはマシらしいですね。誤魔化しがうまくなるのでしょうか。(笑)
 

2 件のコメント:

  1. 字が下手って損ですねえ。私も親兄弟から、子供、孫に至るまでみんな下手です。いくら練習しても上手にならないから涙です。
    あの、受付の名前書きぐらい嫌いなものはありません。見た人はきっと、教養を疑うでしょうね。恥ずかしい。

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    1. えっ? mimiさんはそんなことないでしょう。

      ま、欲をだせば、きりがありませんが、読めたらよしとしておきましょうよ。

      達筆で、読めない手紙書く方ありますが、それよりは、いいですよね。(笑)

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